なにもかも越えて、ギャモンがすき。

□[外国の方はキザなことだって平気なのです]
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「可憐」


「何?ミンチ希望?」


「違うけど、カイトに連れてこいって言われててさ」


「どこに?」


「え?第一テラスに…」


「絶対に行かない。」


「連れてこいってって言われたんだから連れていく」




グイッ




なんだか強い力で腕を引っ張られた






第36話[外国の方はキザなことだって平気なのです]






「ルークさん」


「なに?」


「痛いんスけど」


「可憐が動かないからだろ」




ギリギリとお互いに笑顔で睨みあっていたら友が割り込んできた






「綺麗の手、離しなよ」




色変色し始めてるだろ、そう付け足すとフークはパッと手を離した。
そのスキをついて、ダッと走り出すものの、いとも簡単に捕まった

腰にしっかりと腕を回され




「綺麗は女の子なんだから、ちゃんとそういう扱いしてくれないと困る」




私が女の子扱いされないと何が困るんだ、友よ

しかし、ルークは分かった、と言った

すると私の足は地から離れ、一瞬ふわりと浮かんだら


ようはルークに横抱きにされたってことだ




「……降ろして。」


「ダメ。このまま連れて行く。」


「…ごめん、綺麗、私余計なこと言ったかも」


「…全くだよ、友のバカヤロー!」




そんで私はルークに連れ去られた




「…ねぇ、ルークさん。」


「なに、可憐」


「恥ずかしくないの?」


「何で?別に?」


「あっそう。」




あんたがいいならいいよ、別に。


でもやっぱり第一テラスは嫌だ




「離して、降ろして、」


「ダメだって」


「ヤダ。」




降ろせ、と言った所で第一テラスへと繋がる階段の前へとたどりついた

背中がゾクゾクした悪いイミで。




「おろして、降ろせ!」




ジタバタしながらルークに抵抗する




「ちょっと、あぶないよ」




何でこんなにコイツ優しいんだろうと思いながら華麗が出てきたらマズイ、と急いだ




「お姉ちゃん!!」




目をキラキラと輝かせた華麗が上から私の方を見てそう叫んでいた

他の皆も集まってきた

ってかギャモンに見られたくないんですけど
まぁ、その願いも虚しくギャモンにはバッチリ見られた。






fin。


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