なにもかも越えて、ギャモンがすき。

□[どうして私に回ってくるんだ]
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「で?」


「でって?」


「私を√学園に連れて来てどうするの?」


「可憐君にどうしてもしてもらいたい事があるんだ」




友と話していたら軸川が話しかけてきた
ってか私、寝巻きなんだけど。


なんで誰もツッコまないわけ?寒いよ。
靴ははいてないし。ブラはしてないし。
…まぁ、皆が気にしないならいいけど






第29話[どうして私に回ってくるんだ]






「……。」




目の前には綺麗に寝かされている華麗
大っ嫌いなヤツ。




「彼女を起こして欲しいんだ」




そう言う軸川。なんだか少しだけションボリしている。




「……。」




はぁ?
今更私に起こせって…自分達でやれよ

…ブラしてないから胸タレるなぁ。
なんて思って腕を組み、ブラの替わりに腕で支える




「やれることはやってみたんだが…」




申し訳なさそうにカイトが言うから仕方なくヒタヒタと歩き華麗に近づく



ミンチにしてやりたい。




「…私に何の特があるワケ?」




軸川を見てそう問いかけた。




「特って…。華麗は君の妹だろ?助けるのは当たり前じゃないか?」


「別に。なんならこのまま死んでくれても構わない。」


「なっ!!」


「でもまー、いーよー。」




ギャモンには悲しんでほしくないし。




仕方なく生死の境にいるであろう華麗を起こすため、1つの子守唄を歌う。
あんまりにも歌っていなかったから、歌詞を忘れちゃったんじゃないかと思ったが以外と覚えてた



もう半分くらいは無意識で歌ってる


一曲歌い終わって華麗を見る




「歌ってやったんだからさっさと起きろ」




ペシリと額を叩くと




「…ん……」




華麗が目を覚ました。


皆が華麗に駆け寄ったのを合図に私は下がり、オカベ君の上で腕を組んだまま体育座りをする。



皆がわいわいやってる中、私、一人だけはかやの外だった。
ま、別にいーんだけどね





fin。



((あ、オカベ君もかやの外か。))



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