なにもかも越えて、ギャモンがすき。

□[だったは過去形なんですよ?]
1ページ/1ページ



「悪かった」


「何が?」


「俺がお前にウソをついて傷つけたんだ。だから――」


「止めて。」


「…俺にだって非がある」


「…止めてよ。」


「だから華麗を恨むのは――」


「止めて!…ギャモンにそんなこと言われたらもう、誰を恨んでいいか分かんないじゃん」


「だから―」


「ギャモン。」


「…?」


「大好きだった。」




私の目からは涙が流れていた






第28話[だったは過去形なんですよ?]






あの日から外には出ていない。

√学園から退学の知らせもきていない


外には出なくてもインターネットで食べ物は買えるし、ゲームはあるし。



別に不便はしなかった

2〜3日前にキュービックから電話があって寂しい、と言われた


だから遊びにおいでそう言うと嬉しそうに頷いてた、と思う


そう言えば、今日はキュービックが友を連れて家に来るって…。




[ピンポーン]




と音がしたから玄関へと向かう。
髪は軽くしか整えてないけど、服装も寝巻きのままだが、別にあの2人だし、いいか、と扉を開けた。




ガシャン。




機械の音がした。ってかオカベ君の音だった


キュービックと友は玄関に置いてあった鍵をとると外に出て、鍵を閉め、そのまま私を拉致った




「…どこに連れていくの?」




オカベ君に座りのんきに言うとキュービックは[√学園だよ]と身の毛もよだつような事を言った。




「おりる。ってか落ちる」




このスピードなら落ちるの方が正しいよ。本当




「ダメに決まってんじゃん」




友に捕まえられる。友に力で敵うわけないじゃん
ってか寒いよ。
……もういー。諦めよ。


ギューンとスピードを上げるオカベ君から落ちないように友とキュービックにつかまった




fin。



((…私どうなるんだろう?))



.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ