なにもかも越えて、ギャモンがすき。

□[姉妹]
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「アンタとガリレオの噂、順調に広まってるよ」


「広まんなくていい。」


「へぇー。好きなくせに」


「っ///」


「あれ、あたっちゃった?」


「うるさい」






第16話[姉妹]






どうやらまだ私は信用ないらしい。


昼休みに軸川センパイが迎えに来た。




「行こうか」


「はい。」




やばい。
スゴいドキドキするっ



第一テラスの階段前に行くとキュービックがいた




「あれ、キュービック。」


「可憐!良かった」


「?」


「退学にされたのかと思ってた」


「酷い言われよう。大丈夫だよ。」




前にしてあげたみたいにキュービックの頭を撫でてやる



するとキュービックの顔が笑顔になったから軸川センパイの後に続いて階段を登った。




「ギャモン君、可憐君を連れてきたよ」




軸川センパイがそう言うのと同時に私は第一テラスに違和感を感じた


1人、人数が多いのだ



その人物は私の良く知っている人物で。




「華麗……」




思わず彼女の名を呟き、彼女を見たまま固まってしまった




「あ、お姉ちゃん。」




そいつは何事もない笑顔のまま私を見てニッコリ笑った




「本当、久しぶりだね。」



華麗は立ち上がると私の方へ歩いてくる




「お姉ちゃんギャモンから逃げてるんだって?ダメじゃん。ちゃんとギャモンのこと―――」


「華麗」




最後まで言う前に言葉を遮った、そして一言




「ミンチにすんぞ。」




しかし、華麗はニコニコ笑ったまま




「お姉ちゃん変わらないね。何か目的を持たないと、こっちでもグータラ人生する気?」




華麗の小言が頭の中にこだまする



動けなくなる。




止めろ止めろ止めろ




fin。



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