なにもかも越えて、ギャモンがすき。
□[今日は来ないね。]
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「おはよー綺麗ー。」
「おはよー。友よ。」
「昨日さー。」
「んー。」
「聞いたんだけど、」
「マジで聞いたんだ。」
「真っ赤になって『違ぇっ!!』って叫んでった」
ま、だろうな。
第14話[今日は来ないね。]
今日は来ないなギャモン。
変なウワサ流れてるから来なくなったか?
まぁ、いいや、
私は嬉しいかぎりだ。
いや、しかしウワサとは恐ろしい。
どんどん変な噂が広まっていく
「可憐君。」
「げ。軸川センパイ」
「そんなに嫌がることないだろ?」
「軸川センパイも危険と言ったら危険なので。」
「そうかい。」
「で、何用ですか?」
「いやぁ、君に補習を受けてもらおうと思って」
「ギャモンの補習は受けませんよ」
「分かっているよ。だから僕が先に教えようと思ってね」
「なるほど。」
先にって事は結局はギャモンもやるんだな
「じゃあ僕は少しだけ用事があるから先に行っててくれる?」
「はい。分かりました。」
軸川センパイと別れて何時もの補習室へと向かう
押し開き式の扉を開けて中へと入る。
しかし、結局明日は逃げなければいけないのだ
「あんまり変わんねぇーし」
「何がだよ。」
パタリと扉が閉まって、独り言を言った時
私じゃない声がした。
ってかギャモンだった
コイツ…!
扉の影に隠れてた!
ここは4階で、窓からは逃げかれない
扉はギャモンが立っている所の扉しか無いし………
………逃げ道が……ないっ。
二人だけの空間
予期せぬ事に心臓は鼓動を速くした
fin。
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