なにもかも越えて、ギャモンがすき。
□[発信器。]
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「私、教室出るから。アンタ聞いてみれば」
「うん。そうする。」
本当に聞くんだ。
第13話[発信器。]
じゃ、私はキュービックの所に逃げてよーっと。
ガラリと扉を開けて研究室の中に入る
「キュービック。」
ありゃ。
いないのかなぁ
つまんねぇーの。
「可憐、やっぱり来てた」
廊下からキュービックが来て私を見てそんな事を言う
「? また虫メカ?」
私がここにいたことを知ってるって事は見張ってたっつー事だろうと、キュービックにそう聞くが、キュービックは黙ってる
スッと私の服から何かを取った
「それは?」
キュービックの手の中にある小さな機械を見る
「発信器だよ」
「…キュービックの?」
首をふるふると横に動かすキュービック
「…じゃあ…?」
「軸川センパイ達が…。」
「……!!」
だから直ぐに私のこと見付けてたのか!!
「教えてくれてありがとう、キュービック」
「…うん。」
キュービックの顔が冴えない
どうしたんだろう?
「僕、可憐がやめさせられるなんて嫌だよ!」
なるほど。
ちょっと泣きそうなキュービックをぎゅうっと抱き締めて
「別にいーんだよー。」
なんてほんのちょっぴり冗談を交えて言うが
「よくない!!」
反撃してきた。
だから逆に反撃してみる
「…いいの。キュービックと友達なのは変わりないし」
私は外の世界から来たんだから。
fin。
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