なにもかも越えて、ギャモンがすき。

□[アナ・グラム]
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「キュービック」


「どうしたの?」




研究室にこもるキュービックの元へと向かった




「いや、今日はここに隠れようかなって」


「隠れる?」


「うん」




軸川センパイから。
そう言うとキュービックはしれっとした顔で




「無駄だと思うよ」




そう言った






第07話[アナ・グラム]






私はいつもの補習の教室にいる
マジで見つかった



いくらキュービックと軸川センパイが仲良くてもわざわざ言わないと思うし、




「さー!やるぞー!」




まぁ、とりあえず。



目の前で気合いの声を出している彼女、彼をどうにかしないと




だってコイツに教わるのとかムリじゃん
何言ってるかさっぱりだし




「ねーねー可憐ー。」


「ん?」


「可憐って人間ー?」




さっそく変なこと言われた




「うん。人間だよ」


「ふーん。でも可憐変なガンジー。」




アナもキュービック同等、教える気はないようだ




「変じゃないよ。普通普通」




そう言うと今までヘラヘラしていたアナは急に黙った。




「…アナ?」


「可憐悲しい。」


「え?」


「大切なものが無くなって悲しい」




アナはよく、分からない事を言うので普通だが、今回は何を言ってるのか分かってしまった




「可憐、本当は――――」


「うるさい!」




アナの言葉を遮ってバン!と机を叩き立ち上がった


悲しそうに私の事を見るアナにはっとして




「ごめん。ごめん、アナ」




俯いたままそう言って家へと帰った




震えるな、
大丈夫、大丈夫。







fin。




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