なにもかも越えて、ギャモンがすき。

□[キュービック・G]
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今日は逃げてやる。

毎日毎日こんなことやってられるか



放課後屋上で過ごしていたら




「可憐君、行こうか」


「……何でここにいるの分かったんですか」


「なんとなくだよ」






第06話[キュービック・G]






「何で僕が教えなきゃいけないんだろうね」


「選ばれたからじゃない?」


「違うよ。お姉さんが頭悪いからだよ」


「お姉さんじゃなくて、可憐ね。」


「頭悪いはスルーなんだ」


「別に。否定できないから」


「ふーん。」




どうやらキュービックはあんまり教える気はなさそう
ずっと喋ってる




「可憐は頭良くなりたいとは思ったことないの?」


「別に。」


「変なの」


「…小さい頃は頭良くなりたいと思ったよ」


「でも今は違うんでしょ?」


「うん。大きくなるにつれて頭の良さなんかよりも、もっと大切なものがあるなぁって思ったの」


「大切なもの?」


「うん。」


「それって何?」


「うーん。秘密。」


「えー。そこまで言っておいて?」


「キュービックが軸川センパイにもう私に勉強教える必要ないって言って受諾されたら、教えてあげる」




なんとしてもギャモンに会う前に止めなければ




「そこまでするなら別にいいよ」




キュービックはハァーと言いたげに言う




「あっそう。」




知りたそうだけど、面倒臭そうなキュービックに話しかけた




「どうせ私が勉強しても意味ないのにね」


「学園側が困るんでしょ?」


「別に私は√学園止めてもいいんだけど」




キュービックはキョトンっとして




「確かに、成績が悪いならやめさせちゃえばいいのにね」


「変だよねー」


「うん」




お、なんだかキュービックとは気が合うな。




キュービックが「あ、」と声をあげたがその理由は言ってくれなかった。





fin。



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