なにもかも越えて、ギャモンがすき。

□[伊藤ノノハ]
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次の日もやっぱり軸川センパイは来た。




「今日はノノハ君だよ」




……え?

ノノハって称号持ってなくね?






第05話[伊藤ノノハ]






「よろしくねーって言っても私も頭は良くないんだけど」


「私はそれより悪いから大丈夫」


「それって大丈夫なの?」




ノノハは友達って感じで先生って感じではないな




「ねー、ノノハ。ここなんだけどさー。」




今回のプリントの分からない所をノノハに見せる




「んーと…。」




するとノノハは困ったように笑ってから




「ちょっと頭のよろしい人達に聞いてくるね」


「え、うん。」




教室を勢いよく出てったものの、なかなか帰ってこない



ノノハは運動神経いいからこっちとあっちの行き来は速いんだろうな


多分、遅いのは。
聞いて、教えてもらって理解が出来てないから


自分だけが理解できるなら多分まだ平気なんだろうけど、他の人に教えるとなるとつらいよなー




「たっ、ただいまぁ!」


「おかえりー」


「えっと、ここを代入して、計算して、それで最初の式を出すんだって」


「へぇー。でもそれって計算おかしくない?」


「え?………もっかい行ってくる」


「うん。いってらっしゃい」




なんだかパシリみたいになっちゃった




「ノノハ、もう大丈夫だよ。時間終わってる」


「あっ!」




やっと気づいたノノハは少し項垂れてごめんね、と言ってた




「大丈夫だよ。」




ノノハは先生にはなれないな




友達ぐらいのレベルだ





fin。

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