なにもかも越えて、ギャモンがすき。2
□[少女マンガでカギをかけると何故かエロい気がします]
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友と入れ替わりになる形でギャモンが入って来た。
また、ガチャリと扉にカギをかけて
第41話[少女マンガでカギをかけると何故かエロい気がします]
…顔をあわせずらいんですが……。
おとなしく華麗の所に帰れよ。
「…大丈夫、か?」
目をあけた時と同じ言葉を吐いたギャモン。
そんなギャモンにこくりと頷いた。
私はベッドから立ち上がり、まだフラフラとする中、ストーブの前へ、歩いた。
「なぁ、」
「何?」
保健室にのみある電気ストーブの前で温かい風にあたる
「んであんなことしてんだよ」
「…ギャモンには関係ないでしょ。」
ギャモンの方を見ずに冷たくいい放った
ギャモンの悔しそうな声が聞こえて、こちらに歩いてくる音が聞こえた
[関係ないはないだろ]と、言いたそうなギャモンは私の前に回り込み、私を睨んだ
だから、そんなギャモンを見ずに
「華麗のこと好きなんでしょ?だったら関係ないじゃん」
華麗が幸せならいいっしょ、と言うがギャモンはその場から動かない
「…何でだ」
それで、また同じことを聞かれた
「…しつこい男は嫌われるよ」
「関係ねぇ、ワケを聞かせろ」
まじめに言うギャモンにハァーとため息をついてストーブの前でペタリと床に座った
「金だよ」
はぁ?そう言いたそうな顔のギャモンに続ける
「ギャモンがパズルを作るのと同じ理由。金のため」
ギャモンは私の目線までしゃがむと
「俺はもう金だけのためにパズルは作ってねぇ」
「でも、ミハルを養うためにはパズルで金を作るしかないでしょ?私もそれと同じ。」
「どーゆーことだ」
「学園長が私の金を全部まかなってたらしいの。で、学園長が金を出す代わりの条件を出してきた」
「それが華麗と仲良くしろってワケか」
「そーゆーこと。これは生きるためにやってるんだよ」
納得のいかなそうなギャモンは実際納得いってない
でも納得してよ。仕方ないじゃん。
Fin。
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