なにもかも越えて、ギャモンがすき。
□[だったは過去形なんですよ?]
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「悪かった」
「何が?」
「俺がお前にウソをついて傷つけたんだ。だから――」
「止めて。」
「…俺にだって非がある」
「…止めてよ。」
「だから華麗を恨むのは――」
「止めて!…ギャモンにそんなこと言われたらもう、誰を恨んでいいか分かんないじゃん」
「だから―」
「ギャモン。」
「…?」
「大好きだった。」
私の目からは涙が流れていた
第28話[だったは過去形なんですよ?]
あの日から外には出ていない。
√学園から退学の知らせもきていない
外には出なくてもインターネットで食べ物は買えるし、ゲームはあるし。
別に不便はしなかった
2〜3日前にキュービックから電話があって寂しい、と言われた
だから遊びにおいでそう言うと嬉しそうに頷いてた、と思う
そう言えば、今日はキュービックが友を連れて家に来るって…。
[ピンポーン]
と音がしたから玄関へと向かう。
髪は軽くしか整えてないけど、服装も寝巻きのままだが、別にあの2人だし、いいか、と扉を開けた。
ガシャン。
機械の音がした。ってかオカベ君の音だった
キュービックと友は玄関に置いてあった鍵をとると外に出て、鍵を閉め、そのまま私を拉致った
「…どこに連れていくの?」
オカベ君に座りのんきに言うとキュービックは[√学園だよ]と身の毛もよだつような事を言った。
「おりる。ってか落ちる」
このスピードなら落ちるの方が正しいよ。本当
「ダメに決まってんじゃん」
友に捕まえられる。友に力で敵うわけないじゃん
ってか寒いよ。
……もういー。諦めよ。
ギューンとスピードを上げるオカベ君から落ちないように友とキュービックにつかまった
fin。
((…私どうなるんだろう?))
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