なにもかも越えて、ギャモンがすき。
□[無視]
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「お姉ちゃん」
「…。」
「ねぇ、無視しないでよ」
「…。」
第19話[無視]
「最近毎日来てるよ?あの子」
「そうだね。アンタはどう思う、あの子」
「そうって女の子だなって思う」
「さすがは友だね」
「それほどでも」
「じゃ私、キュービックの所に行ってくるからアイツの足止めよろしく」
「はいよー。綺麗のためなら地の果てでも」
「私も、友のためなら地の果てでも」
ニヤリと笑った友を置いてキュービックの元へと向かう
ガラリ、
「キュービック」
いつも通りいたキュービックの所に行くと扉がピシャリと閉まった
それで
「捕まえろ」
カイトのそんな声が聞こえたから、別に避ける理由もないし、大人しく捕まった
「ごめんね、可憐」
キュービックが申し訳なさそうに言うから
「大丈夫。キュービックが悪いワケじゃないって」
そうにっこり笑って言うがキュービックは不安そうだった。
「でさ。君たちは私に何用?」
キュービック以外の人物を見てそう言った
あ、ギャモンもいる
ま、二人っきりじゃないからいいか。
「華麗からノートとか、受け取って欲しいんだ」
軸川センパイがそう言うから“あぁ”と納得する
「君達、華麗目当て?」
「何の話だ?」
「華麗の望むことをすれば、喜ぶことをすれば、もしかしたら華麗は自分を好きになってくれるんじゃないか。そう思ってるんでしょ?」
図星をつかれた何人かは何も言い返せず黙ってる
見たところ、軸川センパイ、カイト、アナ、ノノハ、エレナ、そんでギャモンも華麗側のようだ
「キュービックは?」
「え?」
「華麗のこと好きなの?」
「僕が好きなのはカイトだけだよ」
「…良かった。」
キュービックとは友達でいられそう。
fin。
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