なにもかも越えて、ギャモンがすき。
□[やった。]
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「軸川センパイまさかの。またいたんですか」
「うん」
「もうストーカーの勢いですね」
「仕方ないよ。それが僕の役目だからね。」
「へえ。」
「で、今回はどちらまで?」
「教室移動なので、その教室まで。ほら、バック持ってないじゃないですか」
「君は何をするか分からないからね」
「はぁ?信じてないんですか?ミンチにしますよ」
第10話[やった。]
…笑い出しそう。
だって無事に学校出れたんだもの
私を甘くみんなよ軸川センパイ
まぁ、バスは出てないから長ーい坂道を下まで降りないといけないけど
[可憐ー!]
「あれ。」
なんだろ
キュービックの声がする。
「よかった、まだここら辺にいて。」
オカベくんを走らせてキュービックが私の目の前で止まった
「どうしたの?キュービック。ってか何で分かったの?」
私が抜け出したこと
そう言うとキュービックは私についていた虫メカをとった
「あ、虫メカ」
「可憐、今すぐ戻って」
「嫌よ」
「どうしてさ」
なんだか少し慌てるキュービックになんだと思ったものの
「ギャモンの補習、受けたくないから」
「どうして?試しみたいなものじゃない」
そうは言うものの、嫌だ
「嫌」
「可憐!」
「?」
「可憐は今回の補習受けないと√学園辞めさせられちゃうんだよ!」
なるほど、それであわてて知らせに来てくれたのか
「あっそう。」
「そうって…。」
「ごめんキュービック。√学園止めようがやめなかろうが、私には関係ない」
でもキュービックとは友達だよと言って頭を撫でてからまた長い坂道を歩き出した。
fin。
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