〜壬生浪士組篇〜

□序章・儚
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斯くも人とは脆く、儚いものだ…ーーーー






ずっと大切に思っていた“宝物”は、もうこの世にはいない。




温かな家族も、
ありふれた日常も…






全て…失ってしまった。






そんなこの世に、わたしが生きているべく意味はあるのだろうか……?






そう幾度となく考えた。






ーーーーでも、実際わたしは今この世に生き永らえている。








だって、皆と約束したから…






“生きる”って、
“遂げる”って……








だからわたしは、まだこの世にいるのだろう…ーーーー














家族と交わした、最後の約束を守る為に……










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