Short Novel
□隠し事
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「ハァ‥旦那が駄目なら‥」
「私のブランコに勝手に乗るなアル!!」
「‥チャイナ娘ですかィ。何の用でさァ?」
神楽はいつもは挑発的な態度をとる沖田がやけに暗いのに気がつく
「何かあったアルか?」
神楽は沖田の隣のブランコに座り、漕ぎながら聞く
「‥チャイナ娘だったらいっても平気ですかねィ」
「何の事アルか?」
沖田の呟きに神楽はブランコを止めて聞く
沖田は覚悟を決め、全てを話した
「‥って事なんですが、俺はどうしたらいいんですかねィ」
沖田は俯き、地面を見ながら聞く
神楽は溜め息をついてから空を見上げた
「そんなの簡単アルよ」
「え‥?」
簡単‥―?
こんなに考えていたのにチャイナ娘には簡単にすまされんのか‥?
沖田は信じられないという顔をした
「何まぬけ顔になってるヨ。簡単なのにお前は難しく考えてすぎアル。」
「じゃあその方法を教えろやィ」
「正直に聞くアルよ」
「は?」
聞くって‥聞けねェから考えてんのに‥
チャイナ娘は何考えてんだ?