Twinkle...
□I want you!
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煤uはっ!」
やっばぁい!!!
寝坊しちゃった!
あたしは勢い良く家を飛び出すと、真っ直ぐに隣りのリンカの家に行く。
ぴんぽーんぴんぽーんぴんぽーんぴんぽーんぴんぽーんぴんぽーんぴんぽーんぴんぽーん...!!!
「あ゙〜!出てってばぁ〜!!」
夢中になってチャイムを鳴らすが、応答は無し。(どーしようか…;)
「本当に大ピンチ…」
そりゃ、
遅刻した事はとてつもなく悪いし、ヴォイドの1人としても大きな恥。
そんな事は解ってる。解ってるけど…
ただ…
なんだろう、
今、ガンツとリンカが一緒に居ると思ったら…なんだか…
否、言いたく無いとかじゃなくて。言葉では表せないってゆうか…。あ゙ぁーー!!とにかくイヤ!!!
「フラウおねぇちゃん、僕の家の前で何してるの?」
「あ、コテツ!!」
後ろからあたしの名前を呼ばれて誰か、と振り向けばそこに居たのはリンカの息子、コテツ。(いい所に!まさに救世士!!)
「ねぇねぇ、リン…じゃなくて。ママどこ言った?!」
「ママ?ママならガンツおじちゃんと教会へ行くって行ってたよ」
「きょ…?!(あぁオラシオン教か)…さ、さんきゅー!ありがと!!」
てか何故、教会?…もしや結こn…、馬鹿馬鹿!そんな訳ない!(でも下見とか有り得そうー!って違う違う!)…じゃあなんのため?懺悔(ザンゲ)なら数え切れない程あるけど…
あ゙ぁー!!考えるより行動!そうそう、それが1番でしょ。
あたしはコテツに言われた“教会”へと、足を急がせた。
ヴォイドに入って結構経つし、先輩方からかなりの裏ツートを教えてもらったあたしには、教会までの道のりなんて短い短い。
教会の中にある数個の個室の中に居ると思うから、外から窓を除けば…(ドキドキ…)
嗚呼、こんな事。本当はイヤだけどするしかないか。遅刻した事謝らないと行けないしさ。(本当はそんな事どうでも良いんだけど?)
まずは城から1番近い奥の部屋をヒッソリとのぞいた。
「…いた…」
嗚呼、初っ端から見つけてしまうなんて。しかも部屋で二人っきりだよ。…見つけない方が良かったかも…。あ゙ぁー!!後悔してる!あたしの馬鹿!!
もう一度窓を除けば2人が何やら話てる。時々、笑ったりして…。
胸が痛い、胸が痛い。
例えで言えばあたしの心はキラキラ純情チックな硝子なんだよ!(あたし、言ってる事おかしいか?あ゙ぁー!!とにかく今は頭なんて回らないって話し!!)
見たく無いんだけど、気になって見ちゃってる。もうこんな自分イヤ。大嫌い。消えてしまえ。
切ない…
再びのぞけば、何やらガンツの顔がほんのりピンク色になってたり。
これはさすがのあたしもヘコむ。
もう、見ないでおこう。
その場に座りこみ、体育座りをして空を見上げた。
こうなったら邪魔は出来ないな。コテツ居るし。邪魔なんて大人気ないよ。そうなると…
「また、一人ぼっち…」
あ、泣きそう…
ヴォイドに入ったら泣かないって決めたのに。
「あ、やっぱりフラウさんでした」
「――…ガン、ツ!?」
え?えぇ?
なんで目の前にガンツ??だって中に居たはず…!!
堂々と窓をのぞくと2人の姿は消えていた。(いつの間にー!!!;;)
「ちょっとガンツ!、…どうしてココが?」
「フラウさんの事ならお見通しです、もしかしてバレて無かったとでもお思いですか?」
そう言ってガンツは優しく笑った。
「ガンツ〜っ!!ありがと〜!」
あたしはガンツに飛び付いて抱き締めた。
ぎゅっ!
「あわわ!フラウさん!!離れて下さい!///」
なんて言いながらあたしの頭を優しく撫ぜてくれた。
I want you!
(期待しても良いよね?)
(まだまだこれから!)
―――
フラウちゃんは団長やリンカの前だけでは甘えんぼだと妄想!
ガンツが照れて居た理由はフラウが見てた事に気付いたから。見られて居ることが恥ずかしかったのだと思います!(←解かる人にはわかる話し!クス