Twinkle...

□I want you!
1ページ/1ページ





煤uはっ!」



やっばぁい!!!

寝坊しちゃった!

あたしは勢い良く家を飛び出すと、真っ直ぐに隣りのリンカの家に行く。



ぴんぽーんぴんぽーんぴんぽーんぴんぽーんぴんぽーんぴんぽーんぴんぽーんぴんぽーん...!!!

「あ゙〜!出てってばぁ〜!!」


夢中になってチャイムを鳴らすが、応答は無し。(どーしようか…;)


「本当に大ピンチ…」


そりゃ、
遅刻した事はとてつもなく悪いし、ヴォイドの1人としても大きな恥。
そんな事は解ってる。解ってるけど…

ただ…

なんだろう、
今、ガンツとリンカが一緒に居ると思ったら…なんだか…
否、言いたく無いとかじゃなくて。言葉では表せないってゆうか…。あ゙ぁーー!!とにかくイヤ!!!

「フラウおねぇちゃん、僕の家の前で何してるの?」
「あ、コテツ!!」

後ろからあたしの名前を呼ばれて誰か、と振り向けばそこに居たのはリンカの息子、コテツ。(いい所に!まさに救世士!!)

「ねぇねぇ、リン…じゃなくて。ママどこ言った?!」
「ママ?ママならガンツおじちゃんと教会へ行くって行ってたよ」

「きょ…?!(あぁオラシオン教か)…さ、さんきゅー!ありがと!!」

てか何故、教会?…もしや結こn…、馬鹿馬鹿!そんな訳ない!(でも下見とか有り得そうー!って違う違う!)…じゃあなんのため?懺悔(ザンゲ)なら数え切れない程あるけど…
あ゙ぁー!!考えるより行動!そうそう、それが1番でしょ。
あたしはコテツに言われた“教会”へと、足を急がせた。

ヴォイドに入って結構経つし、先輩方からかなりの裏ツートを教えてもらったあたしには、教会までの道のりなんて短い短い。

教会の中にある数個の個室の中に居ると思うから、外から窓を除けば…(ドキドキ…)
嗚呼、こんな事。本当はイヤだけどするしかないか。遅刻した事謝らないと行けないしさ。(本当はそんな事どうでも良いんだけど?)

まずは城から1番近い奥の部屋をヒッソリとのぞいた。

「…いた…」

嗚呼、初っ端から見つけてしまうなんて。しかも部屋で二人っきりだよ。…見つけない方が良かったかも…。あ゙ぁー!!後悔してる!あたしの馬鹿!!

もう一度窓を除けば2人が何やら話てる。時々、笑ったりして…。

胸が痛い、胸が痛い。

例えで言えばあたしの心はキラキラ純情チックな硝子なんだよ!(あたし、言ってる事おかしいか?あ゙ぁー!!とにかく今は頭なんて回らないって話し!!)

見たく無いんだけど、気になって見ちゃってる。もうこんな自分イヤ。大嫌い。消えてしまえ。


切ない…


再びのぞけば、何やらガンツの顔がほんのりピンク色になってたり。


これはさすがのあたしもヘコむ。

もう、見ないでおこう。
その場に座りこみ、体育座りをして空を見上げた。

こうなったら邪魔は出来ないな。コテツ居るし。邪魔なんて大人気ないよ。そうなると…


「また、一人ぼっち…」


あ、泣きそう…
ヴォイドに入ったら泣かないって決めたのに。


「あ、やっぱりフラウさんでした」

「――…ガン、ツ!?」

え?えぇ?
なんで目の前にガンツ??だって中に居たはず…!!

堂々と窓をのぞくと2人の姿は消えていた。(いつの間にー!!!;;)


「ちょっとガンツ!、…どうしてココが?」

「フラウさんの事ならお見通しです、もしかしてバレて無かったとでもお思いですか?」

そう言ってガンツは優しく笑った。


「ガンツ〜っ!!ありがと〜!」


あたしはガンツに飛び付いて抱き締めた。

ぎゅっ!


「あわわ!フラウさん!!離れて下さい!///」


なんて言いながらあたしの頭を優しく撫ぜてくれた。



I want you!

(期待しても良いよね?)
(まだまだこれから!)



―――
フラウちゃんは団長やリンカの前だけでは甘えんぼだと妄想!

ガンツが照れて居た理由はフラウが見てた事に気付いたから。見られて居ることが恥ずかしかったのだと思います!(←解かる人にはわかる話し!クス


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ