新・紋章の謎 ルナティックプレイ記

□8章 ソウルフル・ブリッジ
2ページ/8ページ


―――

オージェ「はあ、
カタリナたん今頃どうしてるかなあ」

アンナ「あんたは本当カタリナにぞっこんなのねー」

オージェ「そうだよ」

アンナ「でもあんた、一応オージェなんでしょ?
ウェンディちゃんの事考えてあげなくていいわけ?」

オージェ「え、この世界での僕は
オージェである前にマイユニットですよ」

アンナ「呆れた…
でも、あんたたまにオージェになるでしょ。
バースさんから訓練もらったとか、オスティアにいたとか」

オージェ「それはオージェゆずりなんです」

アンナ「何よオージェゆずりって…まるで息子みたいに…」

オージェ「まあ、この件については
そんな深く考えない方が良いでしょう」

アンナ「それもそうね」

オージェ「これからも僕はマイユニットとして己の道を突き進みます!」

アンナ「そーいや、あんたは技速さ力が異常に高くて強いわね。
めっちゃ強いところは、マイユニットゆずりといった所かしら」

オージェ「オスティアのオージェさんは
ディークに負けちゃう貧弱な子ですから!」

アンナ「オージェ使った事ないのに
そんな事言ってていいのかしらー」

オージェ「ああ、それにしてもカタリナさんが恋しい…
長く会ってないと…」

アンナ「カタリナ好きなのはオリジナルの性格ね…
本家マイユニも別に好きってわけではないだろうし」

オージェ「…あれ?あそこにいるのは…」




フィーナ「ひらひら〜…
う〜ん、まだ腰が甘いわね。ひらひら〜〜…」

オージェ「あ…」

フィーナ「はっ…あーーーーーーっ!
見たわねっ、乙女の秘密を!」

オージェ「ち、違うんだ!わざとじゃなくて…」

フィーナ「だーめ!見られた以上は生かして帰せないわ。
芸人にとってね、未完成のワザを見られることは死を意味するの!」

オージェ「し…死を?」

フィーナ「あれ?違ったっけ?
とにかく!それくらい恥ずかしいってこと!」

オージェ「ほ、本当にごめん。
けど、知らなかったんだ」

フィーナ「…ふーん、じゃ、まあいいわ。
せっかく見たんなら、感想聞かせてよ」

オージェ「か、感想…?ええと…
すごく…綺麗だったと思うよ、うん。
ちょっと…刺激が強い気もするけど」

フィーナ「ほんと?でもね、この踊りって、見せ場はこれからなのよ。
あのあともっとすごくなるんだから」

オージェ「そ、そうなんだ…」

フィーナ「あ、今ちょっとよこしまな想像したでしょ」

オージェ「し…してないしてない!」

アンナ「どうしたのオージェ、
やけに性格が丸くなってるけど」

オージェ「あれ…?
僕ってこんなウブな子だったっけ…」

アンナ「自分で言うか」

オージェ「そうだ、ララムさんの事思い出したんだ」

アンナ「まさか読者も
新紋章ssで封印の支援会話見せられるとは思ってなかったでしょうね」

フィーナ「にしても、
あなた一人ぼっちで何してるの?」

アンナ「ここから新紋章のフィーナに繋げるのか」

オージェ「散歩」

フィーナ「ふーん、散歩かぁ…
そういや私、あなたがたまに訓練しているのを見るわ」

オージェ「うーん。
週一くらいに訓練してるから」

アンナ「やる気ねー…週一て…

オージェ「だって、もう力技速さカンストしてるし、週一の訓練で十分かと」

アンナ「呆れて物も言えないわ…」

フィーナ「そんなに訓練ばっかりして疲れない?」

オージェ「そんなに訓練ばっかしてないけど…
まあ、強くなる為ですし一応訓練はします」

フィーナ「ふーん…ねえねえ、あなたよく見たら、
けっこう整った服ね。
でも、顔のセンスがいまいちね」

オージェ「あ、あれ!?逆じゃね!?

アンナ「性格『異質さ』発動した結果ねー」

オージェ「最初に選んだ異質さが
随所で会話に関係してくる
んですね…」

フィーナ「いや、でもやっぱり、服装のセンスもイマイチね。
ほら、見てみて。わたしの服は、ひらひらって。かわいいでしょ?」

オージェ「うん!かわいい!

フィーナ「ちょっ…
そ、そんなダイレクトに言わないでよ…照れる…」

オージェ「かわいい!」

フィーナ「も、もう。あ、あなたも、わたしみたいに
流行の先を行くような服装じゃないと、女の子にもてないわよ?」

オージェ「これで十分もててますから!」

アンナ「嘘おっしゃい」

オージェ「カタリナさんがいるよ!将来の嫁!」

アンナ「はあ…
こんなんが婿になったらカタリナも災難だわよ…」

オージェ「にしても、フィーナこそ、
そういう格好は良くないと思うけど…」

フィーナ「わたしの格好?どうして?かわいいでしょ?」

オージェ「肌の露出が多いし、薄すぎる」

フィーナ「肌の露出?あ、そんなところばっかり
じろじろ見てたの。オージェってやらしー」

オージェ「そんな事ないさ」

フィーナ「えー?じゃあどういう事なの?言ってみ?」

オージェ「リボンが可愛さを演出し、
大きめの瞳と整った輪郭がフィーナの魅力であるが、
何より、フィーナが自分で言う通り、服が流行の先を行っている。
体のラインがくっきり見える代物であり、さらに踊りによってそれが引き立つ。
ひらひらにより、絶対領域とはまた違った魅力が全体に醸し出されている。
剣を持って戦う姿も、美しくはあるが、あまりフィーナらしくはない。
フィーナはやはり、踊りあってのものである。
揺れ動く腰もさることながら、
踊りの際のフィーナの表情には特筆すべきものがある。
踊る途中の回転の際に瞬く瞳、ぷっくりとした唇が情欲をそそる。
その動きは、まさに熱情的としか言いようが…」

フィーナ「ストーーーーップ!!!
ストップストップストップ!!!


オージェ「なにさぁ、人が喋ってんのに」

フィーナ「あ、ああああんた、
何て事を言ってくれてるのよ!!」

オージェ「何て事、ってどんな事?指摘して欲しいな」

フィーナ「指摘するとこ多すぎて言い切れんわ!!!

オージェ「えー、正当な評価だと思うけど」

フィーナ「あんたねっ、ひ、
人がからかってんだから素直に恥ずかしがりなさい!!」

オージェ「恥ずかしがる…? …?

アンナ「あんたは
変態すぎて恥という感情を忘れてる
もんねえ」

フィーナ「と、とにかく。変な事言わないでよね!」

オージェ「あ、照れてるの?かわいー」

フィーナ「かわいくない!私もう行く!」

オージェ「あ、ちょっとちょっと。待ってってばー」

アンナ「本家と力関係が逆なのねー」


オージェ「お〜い待てよこいつ〜」

フィーナ「嫌!近寄らないで!変態!」

アンナ「フィーナの前だと無駄に爽やかになるのね」

オージェ「あはははは〜」

アンナ「あんたにはカタリナがいるんじゃないの?」

オージェ「嫁と萌えは別です!」キリッ

アンナ「本当にアンタには一回死んで欲しいわー」


次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ