新・紋章の謎 ルナティックプレイ記

□13章外伝 白い闇の中
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―――タリス



マルス「のどかだねえ(キラッ)」

シーダ「のどかですね」

マルス「…確か、この辺りで…僕は昔、訓練をしていたんだ」

シーダ「懐かしいですね」

マルス「懐かしいね〜(キラッ)
あの頃とは色々変わっちゃったね(キラッ)」

シーダ「そうですね…色々と」

マルス「さて、そろそろ帰ろうか?
タリス観光も終わった事だし(キラッ)」

シーダ「え…帰るのですか?
でも、オージェ達は今…」

マルス「まあそろそろ
アリティアに帰ってんじゃねwww


シーダ「そうでしょうか」

マルス「まあまあ。僕の言う事に間違いはないのさ(キラッ)
て事で、そろそろ帰ろうよ」

シーダ「はい…
ふふっ。僕の言う事に間違いはない…
マルス様が言うと、根拠がなくとも…なんだか安心できます。
マルス様はそのとても頼もしい性格で、昔から私を引っ張ってくださいました」

マルス「ははっ、まあね(キラッ)」

シーダ「マルス様のお父様も、さぞかし立派な人だったのでしょうね」

マルス「んー、まあね。
でもね、僕だって生まれた時からこんな性格じゃなかったんだよ(キラッ)」

シーダ「えっ?」

マルス「何を驚いてるんだい(キラッ)
人に歴史有りって言うじゃないか(キラッ)
僕はどちらかというと、内気なほうだったんだよ(キラッ)」

シーダ「マルス様が内気…」

マルス「そんなに驚くなよ(キラッ)
僕だって、シャイボーイだった時代があるのさ。
この素晴らしいマイフェイスも、この輝かしい笑顔も。
最初からあったわけじゃなかったんだよ(キラッ)」

シーダ「へええ。
それでは、いつからマルス様はそのように…」

マルス「子供の頃『ある人』に教えてもらったんだよ(キラッ)
おかげで僕も、アカネイアの覇者たるイケメンにまで成長できた(キラッ)
あの人には感謝しているよ(キラッ)」

シーダ「その人とは…?」

マルス「まあ、また今度話すよwww
オージェ達にも聞かせてやりたいしねwww」

シーダ「はあ…」


―――――


氷竜神殿から、少し離れた場所




アテナ「…たしか、このあたり。
奴らがいた… ……

…あ、あれか?」





クライネ「…準備は万全ね?マルスを迎え撃つのよ…」

シューター「はっ」




アテナ「…!」

アテナ「あいつ、確か…」

アテナ「あいつ知ってる。
暗黒戦争が終わった後、アテナ、一緒にサムシアン倒した。」

アテナ「…あいつ、いい奴。そう思ってた」

アテナ「…どうする…」



クライネ「…」



アテナ(…斬るか?)

アテナ(…違う。
アテナやるべきこと、マルスに危険知らせる。)

アテナ(もしここで、アテナ、
勝てなかったら、殺される。マルス、会えない。)

アテナ(アテナ、逃げる…)




クライネ「逃がさないわよ!!!」



アテナ「!!!」

アテナ(バレた…!? この距離で!)

アテナ(あいつ強い…
避けたから良かったが。当たったら、アテナ死んでいた)


クライネ「さっきから、
そこの茂みでコソコソうるさいのよ。
あんた誰?まあ、誰でもいいけど…
こんな所まで何の用かしら」

アテナ「…!」



クライネ「!待ちなさい!」

クライネ「チッ。無駄に足の速い…
ん、あれは…足の速い女…?」

クライネ「…いつかの奴か。
確か、あのサムシアンを倒す時に協力した…
やっぱり、あそこで殺しておくべきだったわ。
こんな所で邪魔をしに来るなんて…」

シューター「…クライネ様!今のは!?」

クライネ「緊急出撃!
あいつは前の戦争の、マルスの仲間!
全軍、何としてもあいつを殺すのよ!!」

シューター「はっ!!」





―――13章外伝 白い闇の中




クライネ「…あ。そうだわ。
ちょっとそこの、キラーアクス持った蛮族!」

蛮族「蛮族はひどくないっすか?
一緒にみなし子センターで暮らしてきた仲というのに」

クライネ「クラスが蛮族だからいいでしょ!めんどくさいわね!

…この近くに…宝箱があるでしょ」

蛮族「そうっすね」

クライネ「そこに…その。
ちょっと、これを入れてきてくんない?」

蛮族「…これは?盾…」

クライネ「…」

蛮族「あ、エレミヤ様からのプレゼントですね。
これをお守りにいつも持っている、と…
ああ。そういえばお正月、これをもらってえらく喜んでましたしね。
中々健気なとこありますね。クライネ様」

クライネ「いちいちうるっさいわね!
さっさと入れてきなさいつってんでしょ!!!」

蛮族「はあ。しかしなんで?」

クライネ「余計な事は聞かない!!!」

蛮族「へいへーい」

クライネ「全く…」
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