新・紋章の謎 ルナティックプレイ記

□12章 火竜の墓場
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―――タリス

タリス王「おお!マルス様ではありませんか!」

マルス「お久しぶりです(キラッ)タリス王(キラッ)」

シーダ「お久しぶりです、お父様…」

タリス王「このたびは、シーダとの正式な婚約が決まり…
そうだ、結婚式はまだなのですか?」

マルス「それが、大陸の方が、
ちょっとめんどくさい事になってまして(キラッ)」

タリス王「そうなのですか…
マルス様、あなたが海賊達を倒してくれて、あれから、タリスは平和です。
しかし、大陸ではまた戦いが起こっているのでしょうか」

マルス「うーん、まあ、そんな感じですね(キラッ)」

シーダ「マルス様…本当に良かったのでしょうか?
オージェ達を置いてきてしまい…」

マルス「んー、まー何とかするでしょwwwあいつならwww」

シーダ「…オージェを信頼しているのですね」

マルス「そりゃね、何だかんだ言って、
信頼はしてるよ。強いし」

シーダ「しかし、オージェ達は大丈夫でしょうか…?
急に離脱してきた私たちを…逃げた、と思い込んで、
軽蔑している、なんて事は…」

マルス「大丈夫だよ、
ちょっと逃げてきたくらいで誰も気にもしないよwww
それに僕は性格ももちろんの事、
このイケメンな顔のせいで、
嫌うにも嫌えないだろう
からね〜www(キラッ)」


※逃げる前から既に、
色んな人から嫌われまくってます。




タリス王「それで、結婚は…?
はっ、もしかするとそれでわざわざここまで…」

マルス「いや、結婚前の挨拶に、と思って。
どーせ結婚するなら、こんなチンケな島国より、
大陸本土で結婚した方が、祝い金たんまりもらえるだろう
し(キラッ)
だからシーダには悪いけど、結婚はもうちょっと後で…」

シーダ「いえ、マルス様…
あなたの為なら、私、何ヶ月でも、何年でも待ちます…」

マルス「やだな、そんなに結婚するのを延ばして、
僕が我慢できる訳がないだろう?
僕は今すぐにでも、シーダと結婚式を挙げたくてたまらないのを、
必死に抑えているところなんだから(キラッ)」

シーダ「マルス様…」

マルス「シーダ…愛してる…」

タリス王「うちの娘は本当に良い人に出会ったものだ…」

マルス「ふふ、オージェ達が居たら…
あついね〜、とかヤジが飛んできそうだね…(キラッ)」



――――――


オージェ「…あついよ…

チェイニー「ここがフレイムバレル。
我を失った竜達の成れの果てが集まる火山さ」





12章 火竜の墓場




――――――


ローロー「よー」

カタリナ「あ、ローロー…!?そ、その女性は!?」

ローロー「エリスっつーらしいぞ。
マルスの姉で、高貴なシスターだ。
ウキキ、戦いは出来なくても、女をさらう事くらいはできるんでな」

カタリナ「そ、その方をどうするのですか?」

ローロー「こいつを、あのシスター達と一緒に捕らえておく。
死なれたら困るんだ、アイネ、ケアは任せたぞ」

カタリナ「あ、はい…」



ローロー「そーいや、本物様から前聞かされてたんだけど」

カタリナ「はい?」

ローロー「ダロスって奴がここで掃除係やってたんだってな。
だが、あいつの姿が見えないぞ」

カタリナ「え?ダロスさんがいない?」

ローロー「前俺らが帰ってきた時から姿が見えない」

カタリナ「そうなんですか…心配です」


クライネ「…」

カタリナ「あ、クライネ」

クライネ「何よ。私は今マルス暗殺の戦いの為に、
弓の弦の手入れしてんだけど」

カタリナ「あ、す、すいません。
あの、ダロスさんを知りませんか?」

ローロー「あ、クライネにはまだあいつの事言ってな―――」

クライネ「ダロス!?
なんでその男の事を聞くのよ!」

カタリナ「え、だって、掃除係ですし…」

クライネ「掃除係ですって!?
何て奴を雑用にしてるのアンタは!!!」

カタリナ「いえ、私ではなく、ローローが連れてきたのですが」

クライネ「はあっ!?ちょっとローロー!!」

ローロー「ウキキ、連れて来たのはオイラじゃなくて
今は亡き本物様だけどな」

クライネ「ローローには変わりないでしょ!
ダロスっていったら…暗黒戦争でマルスの仲間だった奴じゃない!!!」

カタリナ「えっ…ええーっ!?」

ローロー「おいっ、マジでか!?」

クライネ「いつからそいつはいるの!?」

カタリナ「えっと、4章の章前会話から…」

クライネ「めっちゃ前の出来事じゃない!!!
どうして殺さないのよ!!」

カタリナ「あ…し、知らなくて」

クライネ「前回のエレミヤ様のご慈悲のおかげで、
生き残ってるローローなんていくらでもいるでしょ!
雑用係が一人減るくらいで何も影響はないわ!
今からでも殺しなさいよ!マルスの元仲間なんでしょ!」

カタリナ「そ、それが、姿が見えないらしくて…」

クライネ「〜〜〜っ、ほんっと役立たずなんだからもう!!」

ローロー「ウキキ。本物様も迂闊だったな。
まさか、マルスの元仲間とは知らずに、雑用に雇っちまうなんて」

クライネ「何で今まで黙ってたのよ!?」

ローロー「いや、本物様曰く、
勝手に部外者を雇ったとバレたら面倒だから、らしい」

クライネ「全く! …まあいいわ。
今度は私が行ってくるから…
その時の襲撃で、あいつを殺しちゃえばいい話だもんね」

ローロー「…ウキキ。
気をつけろよ。奴らは予想以上に強い」

クライネ「分かってるわよ。あんた達を指導してる本物がやられたんでしょ?
…確かにね、アンタ達は、
数にものを言わせて攻めたから…負けたんでしょう。
でも、私は上手くやる。
あの場所…吹雪が吹く、氷竜神殿近くの平地。
あそこに奴らを誘い込んで、遠くから襲撃する。
こういうのは…力じゃなくて、頭を使うものなのよ。
ぬかりはない。今度は本気で行くから」

ローロー「ウキキ。頼もしいな、クライネ」

クライネ「…アイネ。
心配しなくても、あんたなんかの出る幕はないから。
ついてきたりしないでよ」

カタリナ「…はい…」



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