新・紋章の謎 ルナティックプレイ記

□6章外伝 傭兵部隊
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ゴードン「オージェ…」

オージェ「ゴードン?
二軍の君がどうしたいきなり」

ゴードン「僕、好きな人がいるんだ…」

オージェ「はい?」

ゴードン「でも、その人は僕を見てくれない…どうしたら良いんだろう…」

オージェ「い、いきなり僕に相談されても…」

アンナ「本家マイユニも恋には疎いけど、
コイツに相談するのはそれ以上に間違ってる
わねー」

オージェ「だ、誰が好きなの?
僕は色々と(1周目プレイして)知ってるから、
言ってくれれば情報はあげられるけど…」

ゴードン「うぅ…の、ノルンだよ…」

オージェ「ええ!?ノルン!!」

ゴードン「ノルンが好きでたまらない…
でもノルンは、良い男の人が好きみたいで…
僕なんか、良い男の人には程遠いし…」

アンナ「良い男の人ってのがなんかひっかかる言い方ねー」

オージェ「…ゴードン君、
君は本来ノルンさんとは共存できないんだよ?」

ゴードン「どうして!?どうしてそんな事を言うんだい!?」

オージェ「いやだって…
新暗黒じゃゴードン殺さないと
ノルンは見られない
し…」

アンナ「こんなところでシステム的な話を持ち出す奴がありますか


ゴードン「…彼女は、君が騎士見習いとして訓練に来る前に、
アリティア軍に志願してきて騎士になったんだ。
で、弓兵という事で僕が指導してたんだけど…
そのうち、彼女の可愛さに目を奪われて…」

オージェ「なるほどねー、
意新暗黒でゴードン殺さなかったタイプか」

アンナ「あんたこれ以上システムの話したら殴るわよ」

オージェ「だってー」

アンナ「だってじゃありません。
恋愛話にシステムは要らないのよ」

ゴードン「今じゃあ、彼女の事が好きで、
弓もまともに撃てない!」

オージェ「アンタ元々
ずっと二軍でまともに弓撃ってない
だろ…」

アンナ「ライアン君よりは撃ってるけどね」

ゴードン「こういう事を相談できるのが
オージェくらいしかいなくて…」

オージェ「なーる」

ゴードン「オージェ、なんかノルンについて知らない?」

オージェ「うーん…ノルンたんも、
なかなか良い線だとは思うんだけどなあ、
弱いし新暗黒じゃあんまり仲間にしないから、よくわからんし…」

ゴードン「そうか…」

オージェ「…あれ?
あそこ歩いてるのノルンじゃない?」

ゴードン「!ほ、ほほほ本当だ!」

オージェ「ほら、行ってきなさい!
今こそノルンさんと交流を深めるんだ!」

ゴードン「えっ、ちょっ…わーっ!!」



ゴードン「の、ノルン!ひ、久しぶりだね」

ノルン「あっ、ゴードン先生!久しぶりで〜す」

ゴードン「あっ、あの、ノルン!
君が好きなのは確か、良い男の人だったねそれは、具体的にどんな人なんだい!?
な、なんだかそれを聞きたくなっちゃって…」


ノルン「ビラクさんみたいな人です!」



オージェ「何やてーーー!!?

アンナ「まさかのwkb」



ゴードン「び、ビラクって…
あの、オレルアンの…」

ノルン「はい!かっこよくないですか!?」

ゴードン「は、はあ…格好良い…か」

ノルン「私ビラクさんファンクラブに入ってるんですよー!」

ゴードン「そ、そんなものが存在していたのか…」

ノルン「ゴードン先生も入ります!?」

ゴードン「い、いや僕は、やめておくよ…はは…」

ノルン「えー、そうですかー。
ビラクさん、女性には目も向けず、
オレルアンの男達との友情で一直線に進むのが格好良いですよねー」



オージェ「格好良いってそれただのガチ●モ…

アンナ「そうよねー。ノルンは腐女子なのかしら」



ゴードン「男同士…はは…」



―――

ゴードン「オージェェェェェ!!!
無理だぁ、僕には無理なんだぁぁ!!!


オージェ「…まあ、流石にビラクさんは…」

ゴードン「どうしてなんだよおおぉおぉおぉ!!」

オージェ「…さあ…」

ゴードン「オージェ!!
ビラクさんみたいに威厳があれば、
僕も振り向かれるかもしれない。
僕に、威厳の出し方を教えてくれ!!」

オージェ「そっから支援会話に繋げるんですか!!?」



6章外伝 傭兵部隊




―――――
一ヵ月前



アカネイア城下町


マリア『にいさまー!』




ビラク『マリアか。
どうしてまたアカネイアに?』



マリア『あの、ミネルバ姉さまにだだをこねて、連れて来てもらったんです。
私は、ねえさまにプレゼントを買ってあげるつもりなんです』

ビラク『へえ』

マリア『それで、ついでににいさまにも会いに来たんです』

ビラク『そうかそうか。用件はそれだけか?』

マリア『たまにはお話でも、と思って』

ビラク『興味がないな』

マリア『えー…せっかく来たのに冷たいです』

ビラク『冷たくなどない。いつものおれだ』

マリア『あっ、そうそう、私この前兵種変更して、弓レベルをAまで上げましたよ』

ビラク『そうなのか。どうでもいい』

マリア『にいさま、この前、『弓使いが好み』って言ってたじゃないですか』

ビラク『弓は弓でもホースメンだ。お前はホースメンじゃあないだろう』

マリア『でも、スナイパーにはなりましたよ!それでにいさまの心をずっきゅーん』

ビラク『帰れ』

マリア『あっ、待ってください!
何か、ミネルバねえさまに良いプレゼントを渡したいんです。
どんなものが良いでしょうか?』

ビラク『知らんな』

マリア『そんなー…』

ビラク『ミネルバの好みなど俺が知るはずもなかろう』

マリア『じゃあ、にいさまは何をもらったら喜びますか?』

ビラク『おれか?そうだな…』



―――――


マリア「はぁーあ、あれから一ヶ月…
あたし達は変な人に捕らわれて、
みなし子センターの地下に監禁されているのでありました」

レナ「…」

マリア「ねえさまの為に買った、この…
ガチムチな男が描いてあるポスターも渡せてないし…」

レナ「あの…
それはあくまでビラクさん基準の喜ぶもので、
ミネルバ様に喜んでもらえるかどうか…」

マリア「ビラクにいさまとは一ヶ月会ってないし…
ミシェイルにいさまとはもう一年も会ってない…
ミネルバねえさまとも、一ヶ月会ってないし…
はやく、皆に会いたいなぁ」

レナ「無視ですか…でも、そうですね…私もジュリアンと長い間会っていません…」

マリア「はぁーあ、私にもステキな王子様…いないかなー。
マルス様もステキな人だけど…
シーダ様と婚約しちゃったって言うしなー。
誰かいないかなぁ…」

レナ「そういえば、その…さっきから気になっていたのですが、
あの狼騎士団のビラクさんとマリア様はどのようなご関係なのですか?」

マリア「義兄妹です

レナ「そうだったのですか…
えっ、という事は、ミネルバ様とビラクさんが…?」

マリア「違う違う、そうじゃないよ。前の暗黒戦争の時に…」



―――――
暗黒戦争時



マルス『ビラクを試しにレベルアップさせてみたけど、
なんだいこれは(キラッ)
無音じゃないか(キラッ)』

ビラク『…』

マルス『まあ、ソシアルだし移動力だけはあるね。
僕らは外から来る、
ソシアルだのドラゴンだのを処理しなくちゃならないんだ(キラッ)
君がいても足手まといになるだけだしね(キラッ)
マリア王女の部屋の扉だけ、鍵で開けといてくれ(キラッ)』

ビラク『…』


ビラク『…』

がたぁぁぁん

マリア『!?』

ビラク『…』

マリア『あっ、あなたがマルス王子?
(へえー、いい男なんだ)』

ビラク『…ビラク』

マリア『あっ、ごめんなさい。
ビラクさん?ちょうどよかった。
あたし、この部屋に閉じ込められていたの。助けに来てくれたのね?』

ビラク『俺はお前を助けるつもりはない。
ただマルス王子の命に従ったまでだ』

マリア『そう…
あのね、ミネルバねえさまが私を探してるはず。
お願い、ねえさまに会わせて…』

ビラク『断る。興味が無い

マリア『そんなっ。ねえねえ、いいでしょ?』

ビラク『女が俺の周りをうろつくな、うっとうしい

マリア『あっ…ごめんなさい…』

―――――
レナ(ビラクさんどんだけ女性嫌いなんですか…)

マリア「それで、それから数ターンが経ったの」


―――――


マルス『やあやあやあやあ、ごめんね、来るのが遅れて(キラッ)』

マリア『あっ、あなたがマルス王子?(へえー、ステキな人なんだ)』

マルス『そうだよ、もう大丈夫だからね(キラッ)
さあ、僕と一緒に行こう(キラッ)』

マリア『はいっ。おそばにおいてください、
ねね、いいでしょ?』

マルス『ああ、もちろんさ(キラッ)
なんなら今夜僕の部屋で
ベッドのお傍においてあげようか(キラッ)


ミネルバ『マルス王子?』

マルス『げげっ
あ、あなたはミネルバ様!』

マリア『ねえさま!!』

ミネルバ『マリア、無事だったのね。よかった』

マルス『あ、うん、僕がマリア様を助けてあげたんだよ(キラッ)』

ミネルバ『妹を助けてくれて、本当に感謝している。
マルス殿、共に力を合わせ戦おう』

マルス『も、もちろんです!(ふぅ、聞こえてなかったみたいだ)』



マルス『それじゃあ早速、皆の回復を頼むよ(キラッ)』

マリア『はい!』


マルス『なんだいなんだい、どういうことだい。
ビラクと同じ無音成長じゃないか(キラッ)
可愛い子だけど、私的には二軍かなー(キラッ)』

マリア『そんな!私もお役に…』

マルス『今はH5の最中なんだよ(キラッ)
残念だけど君はいらない子なんだ(キラッ)それじゃあね』

マリア『あっ… マルスさま…』



―――――

レナ「…」

マリア「私は悔しかった。そして、訓練して訓練して、
これくらい杖が使えたら、もう大丈夫だと思ったの。
そして、マルスさまに、また戦いに出してもらうよう言った。」


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