聖魔の光石 非プレイ記

□2章 守るべきもの
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エイリーク「ギリアム」

ギリアム「はっ。何か御用でしょうか」

エイリーク「ギリアムは何が得意なんですか?」

ギリアム「………何が、と仰いますと」

エイリーク「得意技ですよ。
私は私なりに皆の事を知りたいと思うんです」

ギリアム「得意技ですか。腕っぷしには自信があります」

エイリーク「力、かぁ………
うーん、そういうのじゃなくて、意外な特技、とか」

ギリアム「意外………?あとは、睨み、とかですね」

エイリーク「睨みですか………確かに、顔怖いですもんね」

ギリアム「ハッキリ言いますね」

エイリーク「すみません、昔からこうで」

ギリアム「ほほう」

エイリーク「睨みで相手を麻痺させたり出来たら面白そうですよね。素早さをガクッと下げたりとか」

ギリアム「一体、何の話をしておられるのだ?


ヴァネッサ「………」

エイリーク「あ、丁度良いところに。
ヴァネッサ、貴女には何か得意技があったりしませんか?」

ヴァネッサ「えっ……… 得意技、ですか?」

エイリーク「皿を回したり出来るとか」

ヴァネッサ「そんな大層な特技はないですが………
………えっと、取り得が、真面目、くらいしかないので………」

モルダ「それがヴァネッサの良い所だと思うぞ」

ヴァネッサ「あ、モルダ殿」

エイリーク「モルダさんの得意技は何か無いんですか?」

モルダ「ううむ。
人から人生相談を受けたり、とか。そういう事はあるかもしれぬな。
神官であるゆえ、そういった事ならば得意かもしれん。」


エイリーク「ゼト、フレリア王国の人たちってみんなこうなんですか?」

ゼト「少々真面目すぎる気がしますね。」

エイリーク「なんというかこう、もっと面白味のある事をしてくれないと、
このコーナーにも張り合いが出ないというか」

ゼト「そんなんだからフレリア王国が地味とか言われるんですよ」

三人「「「いや、あんたらがキャラ変わりすぎなだけでしょ」」」


―――2章 守るべきもの


エイリーク「それはさておき、レンバール城までの道行きは、ゼトが計画を立ててくれました」

ゼト「一晩でやりました」

エイリーク「私たちはルネス領を南下し、セレフィユの街からグラド領に入ろうと思います」

モルダ「ふむふむ。それが最も安全でしょうな。
後は、グラド兵とはち合わせにならねばよいのですが」

ヴァネッサ「エイリーク様、私に偵察の許可をいただけますか。
私と天馬なら、速やかに敵影の有無を確認することが可能です。」

エイリーク「ではお願いします。ヴァネッサ。
でも、敵の弓兵にはくれぐれも注意して。」

ヴァネッサ「はっ、では出発いたします。
この偵察の任務、必ず成功させてみせます!」バッサバッサ


エイリーク「生真面目そうな方ですね。」

モルダ「先ほども言ったように、それが取りえでしてな」

エイリーク「そうなんですねー」

モルダ「だが、あれはあれで苦労しているのだよ」

エイリーク「そうなんですか?」

モルダ「少々生真面目すぎる所がある。
だからか、友達が少ないのが悩み………と、たまにぼやいておった」

エイリーク「友達ですか。
私も友人は少ない方なので、なんかわかります。
いつか良いご友人が出来るといいですね」



ヴァネッサ「大変です!
前方の村が山賊たちに襲われている模様!」

エイリーク「まーた山賊ですかぁ」

ゼト「FEお約束ですね」

エイリーク「毎回山賊が序盤に居るから槍がなんとなく不利になるんですよね。」

ゼト「正直つらいです」

エイリーク「ゼトは剣も使えるじゃないですか」

ゼト「パラディンとしては槍を使いたいですね」

ヴァネッサ「あの、助けないと………」

エイリーク「無論、助けます。
ええと、とりあえず村を訪問しておきますね。
みなさん!すぐに村の門を閉めてください」

セライナ「君たちは?帯剣しているな。村の者ではないようだが。」

エイリーク「私はエイリス。傭兵団の一員です。」

セライナ「ほう。私はセライナ。グラド帝国の将軍だ。」

エイリーク「グラドの………」

セライナ「どうかしたか?」


エイリーク「動物好きなんですか?

セライナ「好きだぞ。中でも猫が好きだ」

エイリーク「やっぱりグラドって動物好き多いんです?」

セライナ「陛下がそういう人だからな。
ちなみに陛下は擬人化は認めないタイプだ」

エイリーク「うわあ、面倒そうなケ○ナーですね」

セライナ「そういうな。人には人の趣味がある。」

エイリーク「けものフレンズはどうなるのか気になるところですね」

セライナ「ああ、あれは普通に称賛されていたぞ。
けものかどうかはともかく、良い作品であるし、動物園を人気にするきっかけにしたいと言っておられたな」

エイリーク「面倒かと思ったら意外と理解のあるオタクでしたね」

セライナ「………一体、何の話をしてたんだったか………
ああ、そうそう、ここの村人たちは山賊どもに悩まされているらしい。
本来ならば私が何とかしたいが、王都から帰還命令を受けている。
ただちにここを去らねばならない。
すまないが、彼らを助けてやってはもらえまいか?」

エイリーク「助けますが、グラドの将軍である貴方がなぜ?」

セライナ「村民の命に、グラドもルネスも違いはあるまい。
では頼んだぞ。報酬はここで渡しておこう。」

エイリーク「………」


ゼト「どうでしたか、エイリーク様」

エイリーク「赤の宝玉を頂きました。
シケてますねグラド王国って

ゼト「まぁウチと大して変わらない貧乏王国ですからね」

ヴァネッサ「宝玉くれた人にその言いぐさは無くないですか?

エイリーク「冗談です。
多分、動物愛護にお金をかけすぎて貧乏になっているのでしょう」

ゼト「そういう国なんですかねグラドってやっぱり」


エイリーク「そうこうしていると本章のボスがやって来ました。
ボンさんらしいですね。聖魔の敵将って名前が色々すごいですね」

ボン「な、なんなんだ、お前たちは!」

ゼト「なんなんだと聞かれたら」

エイリーク「答えてあげるが世の情け、
と行きたい所ですが、そんな事してるとターンが終わるので、フランツ君で倒します」

ボン「ギャアアアアアッッッ」

ゼト「ノリませんね」

エイリーク「本来ノッてる場合じゃない局面ですからね。
本章の成長はフランツが4ピンに3ピンと悪くない様子。
ロス君はHP、HP技速さ。まぁ駆け出しですしこれくらいですかね。速さアップは大きいですね」

ゼト「そんなわけでまだまだチュートリアル章なのでやる気なくクリアといったところです。」


ガルシア「息子が世話になったな、礼を言わせてくれ」

ゼト「む?失礼だが、あなたは元ルネス軍のガルシア殿では?」

ガルシア「………」

エイリーク「ゼト、知っているのですか?」

ゼト「十年前までルネス軍で部隊長をつとめておられた方です。
恐れを知らぬ勇猛なルネスの戦士として、
私が騎士見習いだった頃よく噂を耳にする機会がありました。」

エイリーク「へえ、私以外の人物に関してそんな知ってるとは珍しいですね」

ゼト「エイリーク様に説明するためですからね。
エイリーク様の触れる可能性が1%でもありそうな事柄は全て暗記済みです」

ガルシア「そんな覚え方されても………」

ゼト「それはそうとガルシア殿。
ご存知のとおりルネスは今危機的な状況にある。
あなたのお力を今一度ルネスに貸していただけないだろうか?」

ガルシア「………すまんが、わしはもう引退した身だ。
わしはもう戦わぬとそう決めたのだ。
昔のわしは国のために戦うあまり、家を顧みることをしてこなかった。
ルネスの民のために戦いながら、わが子の顔さえろくに知らなかった。
そうして妻を早くに病で亡くし、残された幼い息子を目の前にして………
わしははじめて自分の過ちに気づいたのだ。」

エイリーク「そういう過去があったのですね」

ガルシア「わしは妻の墓の前で、この子の父として生きると誓った。
そのために軍を辞め戦いを捨てた。
悔いはない。わしはあの子の父親なのだ。」

ロス「父ちゃん!何馬鹿なこと言ってんだよ!!!
父ちゃんが行かないなら俺が行く!俺は戦士だ!俺だって戦えるんだ!」

ゼト「軍は託児所ではないので………」

エイリーク「この流れでそういう事言う?」

ロス「父ちゃん!
俺は父ちゃんのこと誰より尊敬してる!
父ちゃんが俺のために戦いをやめたのも知ってる!
けど父ちゃんはそれでいいのかよ!
戦士の自分を捨てちまって、それで本当にいいのか!?」

ガルシア「………そうだな。
ゼト殿、この老骨でよければ戦わせてもらいたい。」

エイリーク「というわけでガルシアさんが加入。
今回のルールとしてこの人も一応使っていくつもりです」


――――――――――

―――その日の夜

コーマ「おっとごめんよぉ〜」

エイリーク「きゃっ?」


ゼト「エイリーク様。大丈夫ですか?」

エイリーク「ええ、ちょっとぶつかっただけです」

ゼト「エイリーク様にぶつかるとは!
あの少年は不敬罪で処罰せねばなりませんね」

エイリーク「そういうの、いいですから………
今は兄上が心配です、早く先へ進みましょう」

ゼト「いいえ!あの小僧だけは仕留めねばなりません!
急ぎましょう。エイリーク様!!!」

エイリーク「個人のわがままで進路変えないでもらえます?
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