聖魔の光石 非プレイ記

□1章 脱出行
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兵士「ターナ様!グラド軍がすぐそこまでやってきました!」

ターナ「えっ こんなに早く?ど、どうしよう」

兵士「この城の兵力では守りきれません。ターナ様は王都へお戻りください。」

ターナ「それはだめ!まだエイリークたちを見つけてないもの。
エイリークはわたしの友達よ。わたしが助けてあげないと!
そうだ!お父さま、いえフレリア王に援軍を頼んでください。」

兵士「はっ!」

ターナ「エイリーク、どうか無事でいて………!」


――――――――

――― 一方、その頃のエイリーク達


エイリーク「なんか面白い事ないですかね

ゼト「それ脱出行してる時言う台詞ですか?

エイリーク「ゼト、一発芸を披露してください」

ゼト「なんつう無茶ぶりを………
分かりました。エイリーク様の頼みとあらば」

エイリーク「やってくれますか?」


ゼト「I have a love〜

エイリーク「ふむ」

ゼト「I have an Eirik〜

エイリーク「………」

ゼト「………アゥン!


結婚してください

エイリーク「殺すぞ

ゼト「結構気に入ってるんですけどね」

エイリーク「色々言いたい事はあるんですけど、
まずloveとEirikが加算名詞になってるのがアレだし、
そもそもエイリークはあなたの所持物ではありませんし、
結婚は認めませんし、何より
一発芸しろと言ったのに他人の芸のパクリ。
20点ですね。200点満点中」

ゼト「エイリーク様、ピ○太郎をご存知なのですか?」

エイリーク「異界にて巨大不明生物を、歌で退けた存在でしょ?それくらいは」

ゼト「実際怒らせてた気がするんですけどね」

エイリーク「とにかく、がっかりです。
元々評価低かったですけど更に評価下がりました。
兄上のキャラを改変したFEH並に下がりました」

ゼト「申し訳ございません。
もっと面白い芸を次までに考えておきますので、ご容赦下さい」

アンナ「あんた達逃げる気あんの?


―――1章 脱出行


エイリーク「? あなたは誰ですか?」

ゼト「もしやグラド軍の追手!?」

アンナ「いいえ、私はアンナ先生よー。
えっと、色々と理由あってあなた達の事を見に来たんだけど、まぁ………
あなた達ならなんか、見に来る必要もないかもしんないわねー」

ゼト「怪しいですね」

アンナ「あーっと、少しだけメタ的な事言わせてね。
まぁ聖魔って簡単なとこが目立つ作品なので、普通にやってもつまんないかなーって思って、
色々と今回の攻略内容を考えてきましたー。指標は以下のようになりまーす。」

・全員生存。死んだらリセット
・難易度は『むずかしい』
・フリーマップ、塔、遺跡をクリアまで使用禁止
・お店の使用を基本禁止
・全員育てておく(自分の為に)


ゼト「ふむ、これは所謂縛りプレイの類ですか?」

アンナ「そうねー。まず一つ目、全員生存、まぁ基本よねー。
二つ目、難易度も簡単な聖魔なんだからハード基本。
三つ目もまぁ、聖魔を縛ろうと思ったらこれくらいは要るってとこよね」

ゼト「四つ目からが聞き慣れませんね」

アンナ「えっとー、色々縛っても簡単な作品なんじゃないかなー、って思って、
とりあえずお店を封印しよっかなーという結論に至りましたー。
ただ、ガチで詰みそうなら解禁もあり得なくはないって意味で『基本』としておきます。
あと、クラスチェンジアイテムくらいなら良いかなって気も。そんなにクラチェンするか分かんないけどね」

ゼト「なるほど。五つ目は一体?」

アンナ「これ、これが今回のキモとなりまーす。
キモっちゃキモなんだけど、今の時点から言ってもツマンナイので、
とりあえず『全員を均等に育てる』『一人に経験値を入れ過ぎない』
程度に思ってくれたらいいんじゃないかしらー」

ゼト「それは縛りなのですか?なんか、普通プレイのように思うんですが」

アンナ「まぁ、のちに全部明かしていこうと思うので、とりあえず今のとこはこれくらいで。
うーん、私、毎回進行役みたいな事してるんだけど。
この世界ではなんかそれも必要なさそうなんで、一旦帰るわねー。じゃねー」

ゼト「あら、行ってしまわれた」

エイリーク「何だったんですかね、あの人」

ゼト「うーん」



エイリーク「あっ、ゼト。あそこを見て下さい」

ゼト「むっ、あれはグラド兵!
ついにフレリアにもグラドの手が………
エイリーク様、ここは危険です。
ミュラン城は迂回してフレリア王都に向かいましょう」

エイリーク「でも、このまま見過ごすわけには。
私たちのルネスがグラド軍に侵攻された時、
グラドの兵士にそれは酷い目に遭わされたと聞いています。
動物園は壊され、そこにいた動物たちは逃げ出し、
金品は奪われて捨て犬や猫の保護に使われたり、
猫カフェや鳥カフェなんかには無理矢理押し入って、動物を元居た場所へと返されたりしたそうです」

ゼト「グラドの人たち、実はいい人なんじゃないですか?

エイリーク「抵抗した者はことごとく処刑されたそうです」

ゼト「そこんとこは厳しいんですね

エイリーク「お願いします、ゼト。
私はこれ以上、人々がグラド軍の暴虐にさらされるさまを見たくないのです!」

ゼト「………まぁ、処刑はやりすぎですよねぇ。
わかりました、まずミュラン城を取り戻しましょう。
ですがエイリーク様、くれぐれも無理は」

エイリーク「わかっています。それでは行きましょう!
と、いっても私も経験値欲しいので、戦士相手には戦わせてください」

ゼト「無論、そのつもりです。
レイピアで11回刺せばエイリーク様の武器レベルがDに上がるので、
私の持っている鋼の剣を装備できるようになります。
レイピア節約したいなら考えてみるのも良いでしょう」

エイリーク「まぁ実際、そこまでレイピア必要な局面ってないんですけどね。
それよりゼト、向こうから誰か来ますよ」


フランツ「ギリアム殿。あれがフレリアのミュラン城ですか?」

ギリアム「そうだ。あの城にターナ様がおられるはずだ」

フランツ「ですが、城の周囲にはグラド兵の姿しか見えません!
城内のフレリア軍は、もう手遅れだったのでは!!!
あああっ、ターナ様が!フレリアのターナ様がそれはもうまずいことに!!!」

ギリアム「まだわからぬ。
ターナ様を取引に使おうと考えたならば、命はとらぬはず。
我らフレリア東部国境守備隊が必ずお助けする」

フランツ「そ、そうですかね。
やばくないですか、ターナ様今頃薄い本展開になったりしてませんよね!?
ああっ、心配だ、心配すぎて死ぬ………
すいませんギリアムさん、心配しすぎたのでちょっとトイレ行って来ていいですか?

ギリアム「なんで?

フランツ「いえっ、僕、すごくすごく心配症で、
心配しすぎるとそれはもう全身が震えてヤバいんです」

ギリアム「はいはい、守備の厚い俺が先行するから、援護は頼んだぞ」

フランツ「ああっスルーされた!!!」


エイリーク「フランツ!」

フランツ「あ、ああっエイリーク様!!?無事だったのですか!?」

エイリーク「はい、どうにか」

フランツ「ご無事で良かったです!
いやもう、エイリーク様が敵に捕らわれ、
それはもう惨い目に遭わされた後奴隷にでもされてたらどうしようかって心配してて!」

エイリーク「本当に心配してます?」

フランツ「もちろんです!無事で本当に良かった!
フレリア領でギリアム殿に会い、事情を説明していたのですが、
その時、フレリア王女ターナ様が危ないと聞いて、
慌ててギリアム殿と共にここへ!」

エイリーク「ターナ?ターナがここにいるのですか?」

フランツ「はい!
ああっでも今頃ターナ様が(放送規制)で(放送規制)になってたりしたらどうなるか、
考えるだけで………あ、トイレ行って来ていいですか?」

ゼト「行って良いからもう帰って来るな
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