新・紋章の謎 ルナティックプレイ記

□16章 王都奪回 & 16章外伝 再会
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リンダ「ここがアリティアかー」

エルレーン「・・・」

リンダ「何だかんだいって、アリティア城も割と立派じゃない。
まあ、アカネイア・パレスには遠く及ばないけどね」

エルレーン「・・・アリティアか。
マリクの想い人が確か、この国の王女だったな」

リンダ「え?そうなの?」

エルレーン「知らなかったのか?」

リンダ「いや、そういう事情はあんまり・・・
・・・流石エルレーンね、マリク・・・君、の事なら何でも知ってるんだ」

エルレーン「!? 何を馬鹿な事を!
あいつが勝手に俺に話してくるだけだ!」

リンダ「そっかぁ・・・
それにしても、マリク君の想い人、ね・・・」

エルレーン「・・・」


リンダ「エルレーンにはいないの?」

エルレーン「は?」

リンダ「好きな人とか」

エルレーン「ば、馬鹿を言うな。
今は戦争中だ、そんな事を考えている場合ではあるまい」

リンダ「あ、誤魔化してるー。
ってことは、戦争じゃなかったら好きな人の事考えてたの?」

エルレーン「違う!!」

リンダ「エルレーンの好きな人・・・マリク君とかかな?」

エルレーン「おい。本当に殴るぞ」

リンダ「やめてよー私守備低いんだから!」

エルレーン「・・・はぁ。
大体、俺がマリクを好きなわけ・・・」

リンダ「でも二次創作だとエルレーン関連のCPはマリク君とが一番多いわよ」

エルレーン「知るかそんなネット上の事情!!!
俺はホモではないっ!!」

リンダ「じゃあ女の子が好きなの?だれだれ?」

エルレーン「・・・しつこいな・・・
大体、お前がそんな事を知ってどうする?
何故、そんな事を知りたがるんだ」

リンダ「えー、知りたいものは知りたいよー」

エルレーン「はぁ。
どうせ、知った所で、面白がって俺を笑うんだろう。
絶対に教えないからな」

リンダ「あ、教えないって事は、いる事にはいるんだね」

エルレーン「ば・・・馬鹿!
・・・俺はもう行くぞ!」

リンダ「あ、ちょっとー!エルレーン!」

エルレーン「うるさいな!
もう貴様には何を言われても絶対答えんからなっ!!」

リンダ「あ、ちょっとー」

エルレーン「お前もお前で、人をからかう暇があったら、
せいぜい俺に追い抜かれんように、魔道の練習でもしておくんだな!!」

リンダ「はぁ。手厳しいんだから、もう」



リンダ「・・・何故そんな事を知りたがるか、か・・・



気になる人の好きな人が気になるのは、当然でしょ」



―――――



ミネルバ「ミシェイル兄様ハァハァ・・・」

ミネルバ「ミシェイル兄様・・・
どうしてあなたはそんなに綺麗なのですか・・・」

ミネルバ「兄様・・・
綺麗すぎて・・・かっこよすぎて・・・
私のオートクレール・・・もうきゅんきゅんきゅい・・・」




エスト「・・・まーたミネルバ様ブラコンこじらせてるの?」

カチュア「そうみたいね・・・」

パオラ「兄上が好きなのは良いにしても・・・」

カチュア「でもぶっちゃけ私思うんだけど、あれはないと思うの」

エスト「あたしもー」

カチュア「あんな病気みたいな愛し方なんて、どうかしてるわ」

エスト「そうそう、愛しすぎておかしくなっちゃった感じだよねぇ」

パオラ「あんたらにだけは言われたくないでしょうけどね」


クリス「あ、こんにちは」

パオラ「あら、クリスさん。
最近は戦線に出ておられないのです?」

クリス「あ・・・えと、
シーダ様の代わりみたいな感じだったもので・・・」

パオラ「?よくわかりませんが・・・」

カチュア「あ、そういえば、
あなたあのオージェの妹って聞いたけど」

クリス「? そうだけど」

カチュア「まさかあなたまで・・・」

クリス「な、なに?」

カチュア「ミネルバ様みたいに、ブラコンとか・・・」

クリス「!!?」ぞわわっ


エスト「あ、ガチで震えたね今」

パオラ「この人はブラコンじゃなさそうね・・・」

クリス「やだ、あんなミネルバ王女なんかと一緒にしないでよ!」

カチュア「違うならいいんだけど」

クリス「もう・・・思い出すだけで寒気するわ!
私が兄さんとなんて・・・変な事を思い出させないで!」


ミネルバ「あら〜?この声は・・・」


カチュア「あ、ミネルバ様おはようございます」

クリス「っって!!
何でここにいるんですか!?」

カチュア「いや、いるもなにも、
ミネルバ様の独り言が聞こえたもんでその話をしてたんだけどね」

ミネルバ「あら、私の兄様への愛の呟きを聞いてたの?
全く、悪趣味なんだからあなた達もぉ」

パオラ(本人はブラコン言われても平気そうだから良かったですけど)


ミネルバ「それより、クリス!
あなたには是非、お兄ちゃん大好き同盟に入って欲しいの!!」

クリス「お断りですっ!!!
っていうか前と名前変わってませんか!?」

ミネルバ「そりゃ、兄弟が大好きな同盟なんてたくさんあるから・・・
私いくつ入ってるか覚えてないもの」

クリス「ダメだ!!!
この人はヤバイ!!ガチすぎる!!!!」

ミネルバ「逃げないで逃げないで!待ってクリス!
私はあなたとお兄さんトークをしたいだけで・・・」

クリス「そんなトーク私は絶対したくありませえええんん!!!!」

ミネルバ「あっ!・・・くっ、流石元一軍、足は速いのね・・・
・・・よし!こうなったら、飛竜で追うわ!」ピュウ

パオラ「口笛ですか?」



ピーコ「ギイイイーッ!!!」



エスト「何か怖いのきたあああああ!!!!
何あれ!?
どう見てもドラゴンナイトの乗る方の竜じゃないよね!?」

ミネルバ「良く来てくれたわ、ピーコ」

ピーコ「ギィ」

カチュア「ひ、飛竜ってドラゴンナイトのドラゴンじゃなくて、
あのジェイクとか言う奴の手懐けてる飛竜の事ですか!?」

ミネルバ「そうよ?
あのジェイクって人に、私はこの子の餌係を任されてるの」

カチュア「初耳ですよそんな情報!!!!!」

ミネルバ「そのうち、この子も私に懐いてきちゃってね・・・
今では乗らせてもらえる事になったのよ」

カチュア「ただのドラゴンじゃなくて、
砂漠に住んでたはぐれ飛竜まで乗りこなすとは・・・王女すごい・・・」


エスト「っていうかなにこれ!!?
なに、何で竜がこんな所に!?」

パオラ「そういえば、エストはまだこの軍のペット事情を知らなかったわねえ」

エスト「どう見てもペットじゃなくてルナ仕様の凶悪な飛竜だよ!!!」

パオラ「いや、簡単に説明すると、
ジェイクっていうムツゴロウ的な人が、野生の竜を捕まえてぎょっきゅらぎょきょー」

エスト「全然わかんないよ!!!
何その説明!?」

パオラ「火竜や氷竜もいるわよ」

エスト「なんで!?
なんでそんなのがいるの!?
ここはペット大集合ポチたまじゃないんだよ!!!?


カチュア「エスト・・・
この軍に入った時点で、もう何があっても驚いてはいけないわ」

エスト「姉さん・・・達観してる・・・」

パオラ「慣れれば結構かわいいわよ」

エスト「そうなの!!?」


ミネルバ「さぁ、この子で空から12の移動を使ってクリスを追い詰めちゃうんだから」

ピーコ「ギィィィ」

カチュア「よーやるわこの人も・・・」

パオラ「クリスさんもご愁傷様ですねえ」

エスト「ついていけない・・・
私はまだこの軍についていけない・・・」
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