新・紋章の謎 ルナティックプレイ記

□8章 ソウルフル・ブリッジ
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ジェイガン「マルス様!急いで脱出を!」

マルス「しかし、皆戦っているんだ。置いていくわけには…」

オージェ「マルス様!
僕がしんがりをつとめます。早く脱出を!!」

ジェイガン「マルス様、
オージェの実力はマルス様が一番良くお知りのはず。
ここはオージェに任せて、後は脱出するのです」

マルス「だけど、全部オージェに任せるのも悪い。
数人は、僕が連れて行くよ」

オージェ「…誰をですか?」

マルス「シーダと、カチュアと、パオラと、
フィーナと、マリーシアと、リンダを連れて行くよ!


オージェ「大体予想はついてましたけどね」

マルス「そんな。人数を分散すれば、
一隻の船にかかる負担も減るだろう」

オージェ「アンタ絶対僕の負担とか考えてないでしょ」

ジェイガン「マルス様。
恐れながら、今続々と敵が集まっています。
私と共に早くに脱出した方が良いかと」

マルス「ジジイと脱出しても面白くねー…
仕方ない。僕は寛大なんだ。許すよ(キラッ)」

オージェ「寛大っていうより変態ですけどね」

マルス「じゃあね、オージェ。女の子は絶対に死なせるなよー」

オージェ「やっぱり女性限定ですか…はぁ」



パオラ「オージェさん!」

オージェ「あ、パオラさん!急いで下さい。
この先に船があります」

パオラ「いえ、リンダさんとカチュアは私の飛竜で送ります」

オージェ「そうでしたか。
それじゃあ、お願いします」

パオラ「はい」



オージェ(本当は乗りたかったけど
そんな事言ってる場合じゃないもんな…)

ロジャー「ふう、ひい」

オージェ「お、ロジャー!
この先に船がある!早く乗るんだ!」

ロジャー「ふひい…あんま、
走るのは、得意じゃ、ないんだよ…はぁ、はぁ」

バヌトゥ「老人に無理をさせるものじゃないのう」

ジョルジュ「撤退か。仕方ないな」

ナバール「…」



カイン「オージェ!
バーツ殿は俺が運んできた。怪我をしていたのでな」

バーツ「うぅ…ジェネラルの銀の槍が結構痛かった…」

オージェ「何気に救出使ってるんですねあんた…システム無視して…」

カイン「そんな事を言ってる場合じゃないだろ!」

オージェ「まあ、そうですがね。
あれ、あと三人足りない…」

カイン「フィーナがまだだ!!」

オージェ「いや、マリーシアとルークもまだですよ」

カイン「誰だそれ!?

オージェ「…そういや
アンタも変態だったな…」

カイン「…しかし、遅いな…
もしや、戦いに巻き込まれているのでは…」

オージェ「それは困る!あの三人は軍の主力!」


ドドドドドドドドドドドド…


オージェ「ん…?」

カイン「!?向こうから物凄い速さで何かが…」

オージェ「ルークだ!!!物凄い速さでルークが走ってくる!!」

ルーク「うおりゃああああああ!!!!」

オージェ「しかも二人担いでるぞ!!よーやるわ…」

カイン「くそっ!ルーク!
俺にも担がせろ!

オージェ「アンタは自重しなさい」

アンナ「毎度言うけど、アンタに言われたくないわー」



オージェ「お疲れー」

フィーナ「あ、ありがとう。
逃げ遅れそうになったけど、おかげで助かったわ」

ルーク「ぜぇはぁ…」

オージェ「だ、大丈夫?
物凄いスピードで走ってきましたよね…」

ルーク「ははは!そんなの気にしないさ!
乙女を堂々と担げるんだ!」

オージェ「うん、
お前ならそう言うだろうと思ってた」

ルーク「でも、オージェには感謝してるぜ」

オージェ「え?」

ルーク「いつか俺を訓練してくれたろ。
あの訓練を続けてたから、俺もここまでの力が出せたんだ」

オージェ「うんうん。
物運びまくるのは良い訓練になっただろう」

ルーク「俺も訓練の大事さを思い知らされたよ。
やっぱり、地道に訓練してりゃいつか良い事はあるもんだな!」

オージェ「その『良い事』ってワードが何か怪しいがいいでしょう」



マリーシア「でも、
この人馬の走らせ方が乱暴すぎるわ」

ルーク「運んでもらっといて何を言うか!!」

オージェ「まあまあ!おちついて!
とりあえずここから逃げよう!
船が向こうにある!!」


―――――

ハーディン「ちっ、逃がしたか…
仕方あるまい。そろそろ帰るとするか」

ジェネラルB「ハーディン様!
これからお帰りですか!」

ハーディン「何?お迎え?」

ジェネラルB「はっ。」

ハーディン「そうかそうか。今からパレスに帰る。
早く帰りたいなー。あー。
早く帰りたい。あー。凄く帰りたい」

ジェネラルB「…恐れながら、
理由をお伺いしてもよろしいでしょうか」

ハーディン「よくぞ聞いてくれた!
わしは早くパレスに帰って…
ポケモン白黒をプレイしたいのだ!」

ジェネラルB「ぽ、ポケモンですか。」

ハーディン「そうだぞ! わしのバージョン何だと思う?」

ジェネラルB「…ブラックですか?」

ハーディン「何か皆そう言うんだよね。
そんなブラックなイメージあるかなあ、わし?」

ジェネラルB「そりゃ、闇のオーブ持ってますし…」

ハーディン「外れですー!」

ジェネラルB「は、外れですか。それではホワイトに…意外だ」

ハーディン「ぶっぶー、それも外れ!」

ジェネラルB「えっ?」

ハーディン「答えは!
GBの赤バージョンでしたー!
だって、白黒じゃん!画面が!!ぬっはっは

ジェネラルB(うぜえ…この皇帝うぜえ…)

ハーディン「いやな、昔オレルアンにはゲームなんてなかったもんで、
アカネイアに来てからは、
皇帝権力を行使してゲームを購入してるんだが」

ジェネラルB(世界観的に
アカネイアにもゲームなんてなさそうな気が…)

ハーディン「何でもポケモンというゲームは世界的に有名だそうだ。
今度わしは始めてポケモンをプレイするのだ。
せっかくだから最初のバージョンからやりたいと思ってな」

ジェネラルB「そうでしたか…」

ハーディン「もちろん、
TVにつないでスーパーゲームボーイでやるぞ!!」

ジェネラルB「聞いてないですよ」

ハーディン「それじゃあ、帰ろうか!ぬっはっは」

ジェネラルB(相変わらずお調子者なんだから…)




アンナ「はい、突然ですが、
全国のハーディンファンから苦情が来そうなので言っておくと、
ハーディンの一人称は確か俺だった気がします。少なくともわしではない。
でも前回わしって書いちゃったので自分のことをわしというオッサンにしまーす。
全国のハーディンファンの皆様、すみませんでしたー」

オージェ「いや…
今の会話で謝るとこそこじゃないでしょ…」


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