新・紋章の謎 ルナティックプレイ記

□6章 悪の巣
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カタリナさんの部屋


カタリナ「暇です

ローロー「…よくもまあ、そんな堂々と暇って言えるな…」

カタリナ「暇なんですよー。
ローロー、なんか面白い事ないですか」

ローロー「ウキキ…マルスの暗殺とか面白いと思うけどな」

カタリナ「…だって…
下手に出て失敗すればまた怒られます…」

ローロー「ウキキ、じゃあ失敗すんなよ」

カタリナ「だって…」

ローロー「…だからお前は、暗殺に向いてないと言ってるだろう」

カタリナ「はい。でもそれしないんじゃあ、
私何をすればいいのか分かりません。だからこうして、天井を見ながらごろごろ」

ローロー「…」

カタリナ「魔道書ももう大体読んじゃったんですよー。
ろぉーろぉー、なんか面白い事見つけてくださーい」

ローロー「今日のお前は妙にテンション高いな…良い事あったのか?」

カタリナ「いえ、普通ですよ?
私にいい事なんてあるわけないじゃないですか」
ローロー「ウキキ…
だんだんキャラ壊れてきたよなお前」

カタリナ「私だって…毎日怒られてばっかり…
ローローの前でくらいはっちゃけたいんですー」

ローロー「お前、オイラに甘えてるだろ…
そんなんじゃまた怒られっぞ」

カタリナ「でも、こうしててもローローは怒りません。だから、甘えてるんです」

ローロー「…はぁ」

カタリナ「駄目ですか?」

ローロー「いいよ…別に…お前いっつも苦労してるしな…たまには良いと思うぞ」

カタリナ「やったー」

ローロー「…でも、何もしないのはどうかと思うぞ」

カタリナ「そうですよー。
このままじゃー、私ニートになっちゃいます。
どうしたらいいんでしょうかー。ごろごろごろ」

ローロー「お前なあ…俺の兄弟は今マルスんとこ行ってるっていうのに…」

カタリナ「あっ、そうなんですか」

ローロー「そうだぞ。皆働いてるんだ。
クライネの奴は俺の兄弟について行ってたな。
ダロスの奴だって、今図書室掃除してるぞ。
おいらだって…夕飯作らなくちゃいけないしさ。
お前だけだぞ、何にもしてないの」

カタリナ「うぅ…私やっぱりニート…?」

ローロー「お前女だろ、料理の一つでも作ったらどうなんだ」

カタリナ「私、料理は苦手で…
この前ファイアーで調理して卵が焦げて以来、自信なくしちゃって…」

ローロー「ファイアーで料理する奴があるか…」

カタリナ「市販の『ミシェランとはじめるお料理』っていう本も読んでみたんですけど
いまいちよくわからなくって…」

ローロー「…はあぁ、なんかこいつが嫌われる理由が分かってきた気がする」

カタリナ「ローロー、どうしたらお料理できるようになりますか?」

ローロー「そーだなー…おいらはあんまり考えた事ないけど…
よく聞くのは、食べる人の事を考えると良いらしいぞ」

カタリナ「食べる人の事…」

ローロー「そうだ。
ウキキ、オイラはそういうのよく分からんが…
食べる人が喜ぶ顔を考えてみるんだ」

カタリナ「クライネに、エレミヤ様…」

ローロー「あーあー、駄目だ駄目だ、
考える相手が悪い


カタリナ「…うーん」

ローロー「誰かいないのか?このみなし子センターに、仲良い奴。
おいらはお前の友人関係知らないけどさ。
好きな奴とか、飯食べてもらいたい奴とか。」

カタリナ「…一番好きなのがローローです」

ローロー「おいおい…それってどうなんだよ…」

カタリナ「いつもお世話になってるし…愚痴聞いてくれるし…」

ローロー「…あー、なんか面と向かってそう言われると…照れるんだが…」

カタリナ「面だけに、ですね」

ローロー「…前もそう言ってたよな」

カタリナ「上手くなかったですか?」

ローロー「上手くねーよ」

カタリナ「そうでしょうか」

ローロー「…しかしだ、今日のお前なんか本当におかしくないか?」

カタリナ「久しぶりにローローと話せたから嬉しくって」

ローロー「…いや、それは異常だ。間違ってる。
お前、早めに色々な奴と話しとかないと、将来ロクな男に出会わないぞ。
クライネは酷い性格だし、エレミヤ様なんかもうぶっ飛んでるし、
お前までおかしくなったら、ホントにまともなのおいらしかいなくなるぞ」

カタリナ「そうですか…」

ローロー「そうですかじゃねーよ、他人事だと思って」

カタリナ「すいません、でもローローは世話焼くのが好きですからねえ」

ローロー「…まあ、それは否定しないが」

カタリナ「…話を戻すと、とりあえず、お料理作れるようにならないと…」

ローロー「ウキキ、簡単なもんだぞ。それじゃあ、今すぐにでも、
クライネと三人でお料理を作ろうじゃないか」

カタリナ「え?今からですか?」

ローロー「そうそう。ほらほら、お前は早くニートを脱却せにゃならん」

カタリナ「え、ちょっと…」

――――――


ユミナ「ユベロ、ちょっと話があるの」

ユベロ「なに?ユミナ」

ユミナ「私達は、グルニア王家。
王たるもの、強さと教養がないといけないわ。」

ユベロ「確かに、
サジさんとセシルさん追い返す強さくらいは欲しいよね…」

ユミナ「…で、その為によ。
今度から、二人でお勉強をしようと思うの」

ユベロ「お、お勉強?」

ユミナ「そうよ。歴史とか、数学とかも必要ね」

ユベロ「す、数学なんて必要なの…?」

ユミナ「そうよ。私がみっちり教えてあげる。
例えば、烈火の3すくみによる命中率の上下は?とか」

ユベロ「そんなシステム的な数学知りたくないよ…」

ユミナ「あなたもエムブレマーになる為には、
様々な事を知らないといけないのよ」

ユベロ「そういうのはFEプレイヤーだけでやってよ…」

ユミナ「それじゃあ歴史!これは必要でしょう」

ユベロ「まあ、そうだけど…」

ユミナ「ファイアーエムブレムは暗黒竜と光の剣、外伝、紋章の謎…
様々なソフトが生み出されていって、
特に紋章の謎はシリーズトップの売り上げを…」

ユベロ「それゲームの歴史でしょ…
そういうのもFEプレイヤーだけでやってよ…」

ユミナ「歴史を知る事は重要なの!
特に、加賀さんがFE開発から離れた経緯を知る事が重要なんだから!」

ユベロ「加賀さんって
相当コアなエムブレマーくらいしか知らない
よ…」

ユミナ「あとティアサガ、ベルサガ等をめぐって起こった事件、
それに各ゲームの内容も完全に網羅しないと」

ユベロ「どこにそんな必要があるの…
ユミナ、自分が楽しみたいだけでしょ…」

ユミナ「私の弟であるからには、それくらいの知識がないと!」

ユベロ「そんな知識欲しくないよ…
グルニア王家に加賀さんは必要なの…?

ユミナ「とにかく、今度からお勉強をみっちりしてあげるから。
ユベロ、逃げちゃ駄目よ!」

ユベロ「あっ、ユミナ、待ってよー…」

―――――

マジ「…はぁ…」

バーツ「どうしたい。溜息ついて、マジらしくねえ」

マジ「… …」

バーツ「あー、こりゃ相当落ち込んでるな。
どうした?サジの奴に力比べで負けたりでもしたか?」

マジ「そんなわけはねえ…
サジなら今、ユミナ王女の部屋に夜這いする計画を入念に立ててるさ…」

バーツ「全く。
あいつの子供趣味はどうにかならんのか…」

サジ「呼んだか?マジ」

マジ「サジじゃねえか…」

サジ「ん?どうしたい、元気がねーぞ」

マジ「…元気がねーのも…当たり前だよ…」

バーツ「なんで元気がねえんだ?はっきり言ってみろ。
お前が元気なくすなんてそんなにある事じゃねえからな」

マジ「今期は良作アニメが少ないから気落ちしてるんだ…」

バーツ「お前深夜アニメ好きなのか…」

マジ「そんな目で見るな!
深夜アニメにはな、ゴールデンで放送されても全くおかしくない
良作アニメだって多くあるんだぞ!」

バーツ「そんな主張されても、俺はよくわからん…
それより、俺はそろそろ戦線に出向くからな。
お前達、俺の留守は頼むぞ」

マジ「バーツ!!
今度帰ってきたら、今期のオススメ教えてやるよ!!」

バーツ「知らねーよ…
つーか戦争中にアニメ見んなよ…」



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