ましろ色シンフォニー
□第4話
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俺の母さんは綺麗で優しくて
暖かくて
料理が上手で
いつも俺に微笑みかけてくれてた
そんな母さんは俺を叱ることも怒鳴ることもなく
いつも事あるごとに頭を撫でてくれてた
俺は母さんのことが大好きだった
マザコンって呼ばれてもおかしくないくらいベタベタして
嫌なことがあっても母さんと一緒にいると心が暖かくなって
そんな母さんを敬愛していた
父さんじゃなくて、母さんの背中をいつも見ていた
俺もあんな人になりたい
優しくて一緒にいるだけで周りの人の心を暖かくできるような
そんな人に
俺はただ憧れることしかできなかった―――
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