星空へ架かる橋
□第3話 昼休み
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あの後なんとか騒動はひと段落して今は4限の授業
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授業中
「それじゃ、教科書開いて…」
初「…!」
初が隣にいる一馬を見ると転校初日のため教科書がないことに気づく
初「かずくん。教科書ないんだったら私の…」
ガタン
反対方向から衝撃がきて、一馬はその方向を見てみると伊吹が机を一馬にくっつけてきた
伊吹「教科書ないんだったら…私が見せてあげるわよ!アンタと初をこれ以上くっつけると危険だからね…」
一馬「…………」
いきなりのことで反応しきれない一馬
『ほほう、なにやらおもしろいことになっていますな、大吾殿。』
大吾「全くですな、蒼哉殿」
『これは修羅場の予感…!』
大吾「俗にいう三角関係のもつれ、というやつですな」
大吾は一馬に席を取られた関係で窓際の一番後ろ、蒼哉の隣の席に移動させられていた
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昼休み
一馬「あっ、み、南国原君、天空君…!」
伸びをしている大吾、欠伸をしている蒼哉に一馬は声をかける
大吾「オレッちのことなら大吾でいいぜ!」
『右に同じく』
大吾「おいおい、マイ・ブラザー。右に同じくじゃあ、ブラザーも大吾って名前になっちゃうぜ」
『そこに気が付くとはやはり天才か…!』
蒼哉は感心したような声を出す
一馬「い、いや、今のは俺のことも名前で呼んでいいぜって意味じゃなかったのか?」
『わかってないな、兄弟』
一馬「はっ?兄弟?」
大吾「ああ、オレっち達転入生のことを兄弟って
呼ぶことにしようと思ってな。嫌だったか?」
一馬「嫌っていうか、お前らお互いに既に兄弟って呼び合ってるじゃないか」
『大吾のことはマイ・ブラザー。転入生は兄弟ってことさ』
一馬「それってどっちも兄弟じゃねえかΣ」
『いいぞ、そのツッコミを待っていたんだ!』
一馬「ていうか、なんで兄弟なんだ?」
大吾「転校早々山の中で女子を押し倒すなんて中々できるもんじゃないからな。敬意と親しみを込めて兄弟と呼ばせてもらうぜ!!」
『ああ、兄弟は数百年に一人の逸材だ』
一馬「なんのことだ…?」
『モテ男の鈍感スキル発動!』
大吾「流石兄弟!その辺りも抜かりなしか!」
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