星空へ架かる橋
□第3話 昼休み
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『それで、兄弟はどうしたんだ?』
一馬「ああ、そうだった。すっかり忘れてた」
大吾「もう兄弟ったらおっちょこちょいなんだから♪」
一馬「お前らのせいだろう!!」
『ていうかその口調キモい…』
蒼哉の言葉を聞き大吾は教室の隅で泣き始める
一馬「昼食のパンを買いたいんだけど…」
大吾「おおっ!オレっち達もパンだから一緒に行こうぜ、兄弟」
『戦場に赴く者が一人増えただけでもだいぶ心強いな』
大吾「まったくだぜ!」
親指を突き立ててはにかむ大吾
*****
購買から教室へ戻ってくると初と伊吹が机を合わせて弁当に手を付けずに待っていた
大吾「おっ!食欲魔人の初が待ってるなんて珍しいな!」
『ああ、普段俺が待てって言っとかないと勝手に食べ始めるのに…』
一馬「犬かよ…」
初「えへへ」
初は上機嫌に机の横に引っ掛けてあるバッグから弁当を取り出す
『相変わらず凄いな…』
女子が食べる弁当の箱の大きさを遥かに逸脱した巨大な弁当箱だった
一馬「でかっ!!」
一馬は大きな声を上げる
『ところで大吾、さっき廊下ですれ違った女子二人どっちが好みだ?』
大吾「ああ、オレっちはあの紺色の髪の毛の娘だな」
『何っ!?茶髪のポニーテールの娘だろ!?』
伊吹「一体なんの話しをしてるの?」
一馬「ああ、さっき購買にいく途中で廊下を歩いてる時に、紺色のショートヘアーの娘と茶髪のポニーテールの娘にすれ違ったんだけど、どっちが好みかで言い争ってるんだよ」
少しうんざりした様子でため息交じりに伊吹に説明する一馬
伊吹「な〜んだ、そんなことか…」
大吾「そんなこととはなんだ、そんなこととは!!」
『そうだぞ、これは軍法会議ものだ…いや我々にとっては死活問題だぞ!』
一馬「それは何処の軍だ…?」
伊吹「そんなに重要なことでもないし」
『久しぶりにやるか…?』
大吾「いいだろう、今こそ雌雄を決する時!!」
大吾・蒼哉『「デュエル!!!』」
こうして二人によるデュエル(決闘)が始まった
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