記憶のカケラ

□エゴだと解っているけれど
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〜1度しか呼んだ試しがないけれど〜

〜此処から、生きて出ることが出来たなら〜

〜もう一度だけ、呼んでやっても良いかな、なんて〜



俺はその現実を信じたくなくて。
すがるように君の目の前に指を突き出した。
…イギリス、俺はこういう展開になるとは思ってなかったんだ。
だから、あの時軽い気持ちっ君に問いかけた。

「俺の指何本立ってる?」「っ!!」

言葉を詰まらせた君に、俺はもう一度問いかける。

「答えられるだろ?見えて……いるなら」

俺が今、君の口から聞きたいのは肯定の言葉。
見えてるに決まってんだろ、と俺を小突いて笑い飛ばせばいい。
そうして俺は少しだけ安心できるんだ。

それなのに、

「悪い、アメリカ。もう、何も…見えねぇんだ」

それなのに……、俺の耳には、否定の言葉が聞こえた
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