Novel-Short
□Let's build a plastic model!
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……黙々黙々黙々……
――パチンッ――
…黙々…
――パチンッ――
「チャンミン」
「何ですか?」
「これどこに付けるんだろ」
「説明書貸して下さい。えーと…あぁこの部分に差すんですよ」
「そうか、ありがと」
……黙々黙々黙々……
「チャンミン」
「…何ですか」
「このパーツって要ると思う?」
「説明書見たらわかるでしょう…。あー、後で使うらしいから置いとかないと」
「わかった」
……黙々黙々黙々……
「チャンミ」
「ヤァうるさい!!気が散る!」
出てけ!!とマンネの一喝。
ヒョンは楽屋を追い出されてしまいました。
箱を抱えて廊下をキョロキョロ。
通りすがりのスタッフにどこか良い場所が無いか尋ねたら、空いてる会議室みたいな部屋を教えてもらった。
「えっと…どこまでいったっけ」
箱を開けて作業再開。
説明書を広げてみるも、細かな字でビッシリ解説されているそれは日本語。しかも振り仮名なしの漢字ばっかり。
チャンミンは図面と照らし合わせて解読してるみたいだけど…小さな部品が多すぎて、どのイラストがどのパーツなのかもう探し当てるだけでも大変!
「あーもうわっかんない!!」
「あれ、ユノさん?」
思わず癇癪起こした所で、背後から不意に名前を呼ばれて振り返った。
ドアを開けたまま目を丸くしてる、顔馴染のコンサートスタッフ。
「おー沙緒ちゃんおつかれさま。どうしたの?」
「休憩もらえたのでここでゴハン食べようかと。あ、でもユノさん使われてるなら他の場所行きますから」
頭を下げてドアを閉めようとするのを慌てて引き留めた。
だって、これはきっと天の助け!
「待って待って!沙緒ちゃんおねがいここにいて!」