Double

□5:超初級韓国語講座
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『―――それでは、先週発売された嵐の新曲を聞きながらお別れです。ゲストは嵐の水樹玲緒さんでした!』
『ありがとうございましたー』

〜〜〜♪

「ハイOKでーす!」

すっかり聞き慣れた自分達の歌声が流れるヘッドフォンを耳から外した。


ここは都内にある某ラジオ局。
新曲を発売するにあたり、テレビ・雑誌・ラジオの各媒体で細々と宣伝活動するのはもう毎回の恒例だ。

「玲緒くんお疲れー。嵐すっかり人気者じゃん忙しそうだね」

「あははお陰様で。でもリリースしたからだいぶ落ち着きましたよ。あ、良かったらコレもらって下さい」

準備してた新曲のCDをパーソナリティさんに渡す。
この番組にはデビュー当時から何度も出演させてもらってるから、このお兄さんともすっかり顔馴染み。

「おっ嵐の直筆メッセージ入りとは豪華な。なになに、『玲緒をよろしく新曲もよろしく』?…相変わらず可愛がられてるなぁ末っ子は」

「お陰様で。ということで新曲どんどん流して下さいね!じゃあ失礼しまーす」

部屋をぐるり見渡してスタッフに頭を下げブースを出る。
控え室に戻ったらマネージャーの姿が見当たらない。
その代わり、机の上に一枚の置き手紙とタクシーチケットが。

『事務所に戻ります。終わったら要TEL。帰りはタクシー呼んでもらうように』

言付けに従ってマネージャーに電話するも、運転中なのか留守電に切り替わってしまった。

「水樹ですけど、ラジオ終わったのでこれから帰ります。明日の迎えって10時ですよね?変更あれば連絡下さい。お疲れ様でした」

ピッと通話終了し、「んー」と大きく伸びをする。
よし、今日の仕事はこれでおしまい!


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