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□ 空 と 雲
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哲に調べさせた所は、
ボスが密会している裏通り


綱吉の暗殺計画を立てていた所だ

今僕はそこにいる、



薄気味悪いドアの中に入ると
真っ暗でほとんど見えないが

長い廊下の
奥にある部屋に着いた


そっとドアを開けると、
ベッドに横たわっている青年が一人


「綱吉!!」


幸い、敵は居なかった
ベッドに向かい手を握ると

「雲雀さん?‥雲雀だぁ‥可笑しいな
 もういない人なのにさぁ‥」


つな‥よ‥し、?

遅かったみたいだ

握った手のところに、見慣れた注射の後が
あった。


彼は薬を打たれて正気じゃない


「聞いてくださいよ‥俺貴方を愛して
 いました‥それもずっーと
 大好きで恋人になれて嬉しかった‥」


ギュウッと強い力で抱きしめてくる


君にこんな力があったのかと思うぐらい
きつくて突き放すことが出来ない



「綱吉、目を覚ましなよ」

「でも貴方は愛してくれない‥
 だって最初からこの恋は終わっていまし
 た、俺が好きだと言った時から‥」


一気にあの子から冷めた殺気が
僕に向けられる。


「だから、最後のお願いです
 ‥‥俺の為に死んで下さい。」



僕はここまで君を変えてしまったんだね、

初めて僕は後悔をした。


 
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