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□ 空 と 雲
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正直に言えば僕は君が苦手だ

あの子は僕と部活で忙しい山本と笹川を
置いてイタリアに向かった

でも山本も笹川もボンゴレから連絡が
あって

明日にはイタリアに行くらしい

...何故、あの子は僕に何も言わず
 黙って行った?

好きだったんだろ..、なのに

あの子はそんな事一言も言わなかった


「恭さん、一部のボンゴレの傘下の方で
沢田の賞金首が‥」

だから、僕は影で彼を支えてきた

「倒すだけだよ、哲」

「はい、」

僕の仕事も順調だった、あの子は僕に軽い仕事
ばかり任せるから

だから僕は僕なりに守った

‥‥はず。



ボンゴレアジトに久しぶりに向かうことになった。
仕事関係なんて言う口実で、彼に会いたかったから..

調度横を通り過ぎる
忙しそうな六道を見つけて
声をかける

「ねぇ六道、綱吉はどこ?」

「雲雀..ッ?!‥‥今頃登場ですか、
何処にもいませんよ‥
敵のアジトに捕まったか‥‥
亡くなったか‥」

捕まった...?

亡くなった...?

綱吉が?

「‥‥ちょっと待って、
その仕事の内容は聞いてないんだけど」

いきなり捕まったとか
亡くなったとか言われても
そもそもその仕事は聞いた事がない
思考が停止してまともに考える事が出来なかった。

「元は貴方の仕事でした
ですが、綱吉君一人で行きました
‥‥その日からずっと行方不明です」

“綱吉君は君には関わらせたくない‥と”

一瞬大きく見開き
骸の肩を強く掴み揺らした

「ッ!‥綱吉は今何処にいるの?!」

「...分かりません」

また彼は一人で何でも背負っていた
僕には気付けないところで


やり場のない思いを
強く握る拳にガンッと壁にぶつけ

急いで綱吉の部屋に行った

嘘だと..思いたくて..

また笑顔で迎えてくれると信じたかった。
 
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