短編
□第一次食い物大戦
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「えー。とりあえず、麗改め裏火影になった事を記念して、かんぱーい!」
「ちょっと待って下さい。いきなりどういう事なんですか!?」
「先に飲んでしまったが……。」
「ほんまやもう空っぽやし!」
「パーティーの時普通待ちますよね!?ってそうじゃないです!!」
「別に良いじゃない。紅麗様だし。」
「良くないです!!」
とある町のとあるお好み焼き屋さんに髪の長い男性三人とこれまた髪の長い女性一人が入店した。
そしてその四人は小上がりで上記の様に騒いでいる。
因みにメンバーは麗三人衆でお馴染みの紅麗、ジョーカー、雷覇に加えて何故か音遠がいる(時期的に居るわけ無いがそこら辺はスルーだ)。
「そんなことより、なんでお好み焼き屋なのよ。」
「他にもツッコミどころありますよね!?」
「アットホームな感じやし、落ち着けるかと思ったんや〜。」
やたら突っかかってくる音遠(と雷覇)をのんびりかわすジョーカー。
「初めて来た。」
ジョーカーの隣で物珍しそうに焼いているお好み焼きを凝視しながら言う紅麗。
「あれ?もしかして食べるのも初めてですか?」
紅麗の前の席に座り、空になったグラスに水を注ぎ、紅麗に渡す雷覇。
「あぁ。」
グラスを受け取りつつ答える紅麗。
「じゃあ焼けてるし食べましょうよ。」
そう言ってピザの様に三角形にヘラを使い切り分けていく音遠。
すると
「…………なにやってんねん?」
ジョーカーが真面目に声をかけてきた。