短編
□第一次食い物大戦
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次の日の放課後、名古霧高校前にて……。
「でさ〜!今日もこいつ家の前まで来たんだよ!」
「そんな!行っちゃまずいのかハニー!」
「嫌がられてんのがまずいだろ!俺は姫に嫌がられないぜ!」
「どっちにせよストーカーだよね。それ。」
「それに、ハニーなら同棲じゃないのか?」
「別居中なんじゃない?夫がうざくて。」
「みんな酷いよ〜。」
今日は土曜日のため全学年午前授業で、珍しく火影のメンバーが全員揃い、(小金井はクラスの女の子が高校の方面に用があったらしく、騎士役を務めてからついでに高校に顔を出したらしい。)仲良く……疑問は残るが仲良く下校していた。
因みに、先程の会話は上から風子、土門、烈火、氷雨、水鏡、小金井、柳だ。
「そんなことより、お腹すいたー!なんか食べて帰ろーよー!」
会話に一旦間が出来たのを見計らい、小金井が氷雨の制服の裾を引く。
「確かに。……でも今日は巡回してる先生いるから……。」
ちらりと柳を見てそう言う氷雨。
「叩きゃいーじゃねーか!」
頭堅えなー!と烈火。
「馬鹿が。柳さんがいるだろう。」
「ほんっと単細胞だよねー。柳を不良にする気ー?」
「う……。」
水鏡、風子に攻められ黙る烈火。
すると、風子がポン!と手を打ち
「土門パシらせりゃ良いじゃん!こいつ、素行普段から悪いし!」
名案!とばかりにどや顔しつつ言う風子。
「そりゃねーぜ風子様〜!」
「えっと……あ!買い食いはせめて保護者がいれば校則ではOKみたいだよ。」
柳が生徒手帳を繰って言う。
「そうなんですか?それは良かったです。」
突如後ろから、男性の声がする。