小説
□哀しき愛の唄
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4:赤頭巾ちゃん
ねぇ 気づかなかったの?
その大きなおめめはもしかして作り物なのかしら
ねぇ わからなかったの?
鋭い牙は案外無意味ね
赤い可愛い頭巾の下に
可愛い可愛い本性を隠していたのに
何度もチャンスをあげたじゃない
わたしに捕まらないように優しいわたしは
幾度もチャンスをあげたじゃない
貴方は何も気づかない
おばかな男は嫌いじゃないわ
でもね・・・
わたしはヒロインになりたいの
貴方にわざと襲われて
か弱い少女は皆に心配されるの
「かわいそうな赤頭巾可愛いから襲われたのね」
ってね☆