文
□ベタ。
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朝──…
雀がさえずり、太陽の光が厚木寮を包み込む。その光は寿也と吾郎の部屋にも入り込んできた。
瞼越しに白い光が見える…
…もう…朝、か…
今日はちょっと早く起きすぎたな…
布団の中でもそもそしていると、何かふわふわしたものが腕に触れた。
何だコレ…しっぽ…?…猫でもいるのか…?
まだ覚醒しきっていない頭でそんなことを考えながら、ふわふわした黒いそれを引っ張ってみた。
クイッ……
あれ?
クイックイッ
……あれれれれれ!?
いくら引っ張ってみても、猫の胴体は出てこない。代わりに、それが自分の臀部へと繋がっていることに気付いた。
えぇぇぇぇぇえ!?ι