文
□CHILD PLAY
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「としくーん!こっちこっちー!!」
無邪気にはしゃぐ子供の頃の、吾郎。
「ちょっとまってよっ、ごろうくん!」
当時は大きな眼鏡を掛けていた、寿也。
走って来た寿也は荒い呼吸を整えてから、公園のベンチの吾郎の隣に腰を降ろした。
「ごろうくん、次は何してあそぶ?」
「もちろんキャッチボール!ぁ…でも、たまにはとしくんちであそびたいなぁー…」
「じゃあ、ぼくんちでテレビゲームでもしようか?」
「うん!」
弾む会話。
交わされる笑顔。
お互いに親友となった二人は、時々こうして遊んでいた。
何事にも純粋で、心には一点の穢れも無かった幼い二人。
それなのに、今となっては…
「…ぁんっ…はぁっ…」
たちまち意識は現実へと引き戻される。本日何度目かも分からないこの行為。何かを考える余裕なんて、無い。
乱れる呼吸
速まるピストン運動
ぐしょぐしょにされたシーツ
男である俺らにとって、大した意味を持たない行為