□遠くから見ていた
2ページ/3ページ












『わかんないよ…』

「おぃ龍太郎」

『裕翔どうした?』

「裕翔どうしたの?」

『裕翔?』

「龍太郎が…」

『お前何泣いてんだよ、次撮影だろ?』












今、楽屋で泣いてる

7はもう行こうとしていてBESTは後半に撮影だからまだ会話が続けてる

俺、何泣いてるの?














『龍太郎!』

「山…田…くん…グスッ」

『何?』

「俺…山田くんが好きで、大好きなんだ」














言えた。

泣きながらも



だって後悔したくないから。
薮くんが俺を励ましてくれたんだから

後悔はしてないよ




気持ちもスッキリしたもん





山田くんはなんて答えるのかな。不安で今にも聞きたくない














『馬鹿、俺も…龍太郎が好きだから』

「…へ…?」














嘘のように聞こえた。だから自分でもあり得ない声を出してしまった

でも凄く凄く嬉しいんだ














『俺も好きだったんだ…龍太郎が…』

「山田くんっ」

『ばっ///でかいくせに抱き着くな』

「やっぱり山田くんだぁ…」
















この感じ。やっぱり大好きな山田くん
小さい頃昔抱きついた覚えがある

ああ、やっぱりすきなんだ














『撮影、行こう?』

「うんっ」













ぎゅうっと手を繋いで撮影スタジオへ



撮影が終了し俺ら圭人以外の7は学校だから普通に帰宅

いつもなら裕翔くんと帰るけど久々に山田くんと二人で帰る
昔は二人で帰っていたけどJUMPになってからあんまり帰らないから…

















『龍太郎?』

「ん?」

『いつから好きだった?』

「いつの間にか」

『へぇ(笑)な』

「何?」

『好きだから、龍太郎のこと』

「俺も」

『ずっと遠くから見てた…』

「俺も、遠くから見てたよ…」

『じゃあな…』

「うん」
















お互いにずっとと遠くから見ていた。

山田くんが知念くんと話してる時も、裕翔くんと話してる時も、大ちゃんと話してる時も




ずっと遠くから見ていた。








だってそうすることしか出来なかったから




でも今は違う














「「もう遠くから見てなくていいいんだ」」







同じ、ずっと遠くから見ていた
























































_オマケ
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ