☆
□遠くから見ていた
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『わかんないよ…』
「おぃ龍太郎」
『裕翔どうした?』
「裕翔どうしたの?」
『裕翔?』
「龍太郎が…」
『お前何泣いてんだよ、次撮影だろ?』
今、楽屋で泣いてる
7はもう行こうとしていてBESTは後半に撮影だからまだ会話が続けてる
俺、何泣いてるの?
『龍太郎!』
「山…田…くん…グスッ」
『何?』
「俺…山田くんが好きで、大好きなんだ」
言えた。
泣きながらも
だって後悔したくないから。
薮くんが俺を励ましてくれたんだから
後悔はしてないよ
気持ちもスッキリしたもん
山田くんはなんて答えるのかな。不安で今にも聞きたくない
『馬鹿、俺も…龍太郎が好きだから』
「…へ…?」
嘘のように聞こえた。だから自分でもあり得ない声を出してしまった
でも凄く凄く嬉しいんだ
『俺も好きだったんだ…龍太郎が…』
「山田くんっ」
『ばっ///でかいくせに抱き着くな』
「やっぱり山田くんだぁ…」
この感じ。やっぱり大好きな山田くん
小さい頃昔抱きついた覚えがある
ああ、やっぱりすきなんだ
『撮影、行こう?』
「うんっ」
ぎゅうっと手を繋いで撮影スタジオへ
撮影が終了し俺ら圭人以外の7は学校だから普通に帰宅
いつもなら裕翔くんと帰るけど久々に山田くんと二人で帰る
昔は二人で帰っていたけどJUMPになってからあんまり帰らないから…
『龍太郎?』
「ん?」
『いつから好きだった?』
「いつの間にか」
『へぇ(笑)な』
「何?」
『好きだから、龍太郎のこと』
「俺も」
『ずっと遠くから見てた…』
「俺も、遠くから見てたよ…」
『じゃあな…』
「うん」
お互いにずっとと遠くから見ていた。
山田くんが知念くんと話してる時も、裕翔くんと話してる時も、大ちゃんと話してる時も
ずっと遠くから見ていた。
だってそうすることしか出来なかったから
でも今は違う
「「もう遠くから見てなくていいいんだ」」
同じ、ずっと遠くから見ていた
_オマケ