□大丈夫だから
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『高木〜帰らない?』

「いいよー」










高木に話しかけたのは、薮くんだった。



高木は俺のでしょ?薮









楽しい撮影が終わりみんなが帰る支度をしてたとき。


薮が話しかけた





高木は断らなかった









やっぱり取られていく………




高木がいなくなる。











悲しそうな顔なんてしてたのだろうか。

高木が薮に






『ごめんっ伊野尾くんと帰るわ』

「えーマジかよ。」

『ごめんっ』












そう言うと高木は俺に近づいてきた

下を向いてる俺に









『帰ろう…伊野尾くん』











そう言って自分の荷物を手に持った










『伊野尾くん?帰らないの?』

「行くな……」

『え?』

「行くなって、俺から離れるなって」

『離れないよ』

「怖い、」

『大丈夫、怖くないよ』

「怖い…高木がとられちゃう」

『とられないよ、俺は伊野尾くんのだもん』











そう言って俺よりも少し背が高い高木がそっと口付けをした。



優しくチュッと音をしてそっと高木が俺を抱きしめた









あの高木に抱きしめられるなんて………



でも凄く温かい。








『伊野尾くん…泣いてる』









高木に言われるまで気付かなかった。



思えば高木の洋服が湿ってる。









『ごめん…』

「別に大丈夫だよ、」

『高木……好き、大好き』

「俺も大好きだよ」















高木が好きなんだ







高木の胸で泣いて、抱きしめられて、落ち着いて……










やっぱりコイツが好きだ



















































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