□連絡、まだ?
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周りがざわついてる









そりゃそうさ。

今日は世間的に『夏祭り』なんだから。




ぼーっと窓の外を見ると浴衣を着てる中高生やカップル
駅に近い俺の家は世間に行事があるたんびにこういう風景をよく見る

姉も妹も夏祭りに出かけている



そりゃあもう17時だしな…




俺はというと…部屋でぼーっとしている


本当だったらさ、俺も夏祭り行くはずなのに―…











『りょーすけぇ!』

「…?お前ら!」

『お前、暇なら祭りいかね?』

「あーわりぃ。止めとくわ」

『まじかよ!じゃあなぁ』

「ああっ」

















地元の同級生たち。

優しいなあいつらは



俺なんかを誘って。







窓の外を見ると駅の向こう側が明るく輝いている
そう言えば21時くらいから花火が上がるんだっけ

携帯を手に握りしめ、静かに頬に涙が伝う













『なんで…俺…泣いてんの?』















理由なんか…分かるわけない。








携帯のバイブが鳴った。

開いてみると知念からのメール







『明後日仕事、08時からになったから』








なんだよ…それだけかよって。
何故か苛立ちを覚えた

下からはお母さんが風呂に入りなさいと言ってる















『21時だ………』
















21時ピッタリに花火は打ち上げられた。

キラキラと輝いていて何発も何発も打ち上げられている

なんでこんなに輝いてるんだろう……


終始花火を見続けていたら時間はもう23時



妹も帰ってきていて、寝ようとしてた。



でも―…

































携帯が鳴った―…






















ブーブー



































































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