□君が嫌い。でもそれ以上の愛を
1ページ/2ページ












『伊野…ちゃん』



気絶していた圭人は目覚めた。
気持ち良さそうに寝ていた
亡くなった人のように








『伊野っ―…






んんっ










起きた瞬間キスをした。
圭人とのキスはとても甘い、アイツが優しいからだ、きっと

なんか、ムカつく










『伊野ちゃん、好きだよ』

「俺は嫌い」

『なんで?』

「嫌いだから、理由なんてない」

『酷いなぁ〜今日も身体を重ねたのに』

「ほら、明日学校だろ?」

『明日?明日は休みだよ。だから伊野ちゃんといる』

「帰れって」












押し返そうとしても
断然圭人の方が力があるから追い返せない
仕方なく圭人を帰すのをやめた












『ねぇ伊野ちゃん、』

「ん?」

『嫌い?』

「嫌い」

『そっか』

「でも」

『でも?』

「なんでもない、出かけてくる」










今言ったら駄目な気がした
少し追い込まれた間があったらふらっと薮の家に行った


今頃薮は何してんだろうか









『どうした?』

「なんだよ薮(笑)会った瞬間その言葉かよ」

『だって、今日は』

「圭人?今家で留守してる」

『ふーん、まぁ上がれよ』









薮の部屋に入ると前来たときに無かった光との写真
二人ともあり得ないほどの笑顔
確か薮はもの凄く光が大好きなんだよね

うん、いいな







ソファに座り薮が珍しく麦茶を出してきたた

きっと光が今ハマってんだろう











『で、まじ何しに来た』

「特に、」

『本当伊野ちゃん分かんないなぁ(笑)』

「お前俺と何年つるんでるんだよ!」

『何年だっけなぁ(笑)』

「おぃっ」












薮と他愛もない話をしていたらあっというまに17時を過ぎていた

さすがに圭人が寂しがってるだろう
まぁアイツは寝てると思うけど












『じゃあな』

「ああ」












薮の家を出て、自分の家まで
約40分

地味に遠い























































_
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ