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□病んで、泣いて、ないで？
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病み→伊野尾
嫌だ嫌だ
大ちゃんが好きでこんなにも好きで
好きすぎて傷付けている。
大ちゃんに聞こえないように呟いた
山田を殺してぇ
それが聞こえていた
大ちゃんを傷付けた、大親友な山田と一緒に
俺なんていなくなれば
大ちゃんは幸せになる。
俺が消えれば
俺が死ねば
大ちゃんが幸せならもうそれでいい
『伊野尾くん？』
「なんだよ高木」
『泣いてる』
「は？泣いてねーよ」
『泣いてる、泣いてる』
「泣いてねー…五月蝿いよ高木」
泣いてる。
認めない自分またそれが嫌だ
また俺人を傷つけた。関係の無い高木を傷つけた
なんで俺は最低なんだろう。
嗚呼やっぱり消えればいい
『馬鹿じゃね？』
「は？」
『本当に馬鹿だよな、伊野尾は』
「おぃ薮。俺は現役大学生だぞ」
『そこも馬鹿。勉強は出来ても恋は出来ない』
「は？」
『大ちゃんに言えばいいじゃん。俺を見てって』
「五月蝿いよ」
五月蝿くなんかなかった。
薮の言うとおり
恋人の大ちゃんにもっと、もっと、見てほしい
でも言えないんだ
俺は弱い人間だから
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