薄桜鬼

□故郷
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風間さんと私の故郷の跡地へ赴いた帰り道。


雪村の一族が滅んだ経緯を風間さんから聞いた私は、一族の哀しみ、誇り高い鬼の生きざま、いろんなことを思い浮かべちょっと悲嘆していた。


「どうした?」

「いえ何でもないです。ただちょっと、雪村の一族のことを考えていました。」

「まだ、何かあるのか?」

「私だけこうして生きていていいのかと……。」

「千鶴、お前の一族は、お前には生きていて欲しかったから逃がしたのだろう。それに、お前がいなかったら俺はこうして雪村の地に足を入れることもなかっただろう。」


風間さんの返事を聞いて私は今までいろいろあった出来事を思い出す。


新撰組を追いながらも、風間さんはずっと私の傍にいてくれた。




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