台本置き場

□記念写真
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かな いつも明るい女の子
みゆき 静かな女の子
ゆう 男の子でも女の子でも仲良くできる男の娘?
ふうた あだ名が少し苦手


ナレーター「ある日のこと」
かな「みーちゃーん!!」
みゆき「・・・なに?」
かな「いつめんで写真撮ろ!」
みゆき「・・・なんで?」
かな「記念だよ!き・ね・ん!」
みゆき「・・・そう」

ナレーター「その頃、男子は・・・」
ゆう「なんでさー」
ふうた「嫌なもんは、嫌なんだよ」
ナレーター「苦戦しているようです」
ゆう「記念なんだよ!き・ね・ん!」
ふうた「なんで、写真なんか撮んだよ」
ゆう「だから、記念だよ」
ふうた「何のきねんなんだよ!」
ゆう「ぅ・・・そ、それは・・・」

ナレーター「それは、数日前のことだった」
かな「ゆうちゃん」
ゆう「? どうした?」
かな「実は・・・かな、転校することになったの・・・」
ゆう「えっ・・・ふーちゃんと、みーちゃんには?」
かな「まだ、言ってない・・・」
ゆう「・・・なんで、僕が最初なの?」
かな「ゆうちゃんが、一番話しやすいから」
ゆう「そっか・・・」
かな「あのね、それでさ、転校する前に何かしたいんだよね」
ゆう「それなら・・・写真とかどうかな?」
かな「さすがゆうちゃん!それいいね!!」
ゆう「じゃぁ、二人を呼ぶか」
かな「・・・あのさ、2人には、このこといわないでくれない?」
ゆう「? 転校のこと? なんで?」
かな「うん・・・最後に言いたいから」
ゆう「そっか。わかった」

ゆう「と、いうことなんだよ」
ふうた「そうか・・・」
ゆう「言うなって、いわれてたんだけどな・・・」
ふうた「・・・しかたねぇな、撮るか」
ゆう「そうこなくっちゃ」

ナレーター「放課後」
みゆき「あ・・・ふーちゃん、珍しく来たんだ・・・」
ふうた「まぁな」
かな「ゆうちゃん、よく説得できたね」
ゆう「まぁね〜」
みゆき「・・・何で撮るの?」
かな「カメラもってきたー」
ふうた「なんで持ってんだよ・・・」
ゆう「気にしたら負けだ」
かな「ゆうちゃーん、タイマーセットしてー」
ゆう「はいはーい」
かな「みーちゃんはここ、ふーちゃんはかなの後ろ」
ゆう「いくよー」
かな「うん!」
みゆき「うん・・・」
ふうた「あぁ」
ゆう「よっ・・・と」
 「ほらふーちゃん、笑顔、笑顔」
ふうた「ふーちゃん呼ぶな」
かな「チーズ!」

ナレーター「数日後」
みゆき「本当に・・・転校するの?」
かな「うん・・・」
ふうた「ゆうは、知ってたのか?」
ゆう「まぁね、相談のってたし」
かな「本当はね、2年になるときって言われてたんだけど、急に10月に来てくれって仕事先から言われたらしくて・・・」
 「かな、1人の意見じゃどうしようもできないじゃん?」(泣きだす)
ふうた「どこに転校すんだ?」
かな「静岡・・・」
ふうた「そうか・・・」
かな「かな、もっとみんなと居たいよ、みんなと一緒に卒業したかったよ、けどね・・・お父さんの仕事を、かなのわがままで邪魔したくないんだ・・・」
ゆう「ぬぅ・・・・ぬあああああああああああ」
「暗い話はやめよう!」
 「笑顔でお別れしよ」
みゆき「さよならなんて言わない・・・」
ゆう「せーの」
みゆき・ゆう・ふうた「またね(な)」 ふうたのみ「またな」
ふうた「いつでも、遊びに来いよ」
ゆう「そうだよ!僕ら、まってるからさ!」
かな「う・・・うん」
みゆき「ほら・・・いつもの、かならしくない・・・」
かな「みーちゃん・・・うん!」
 「みんな、さよならなんて言わないよ!またね!」

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