犬僕
□if...
1ﾍﾟｰｼﾞ/2ﾍﾟｰｼﾞ
「なあ」
「もし、もしだけど…俺が残夏の前から消えたらどうする？」
突然何を言い出すんだこの子は。
「…は？」
「は？じゃなくて、どうするって聞いてんだよー。」
もし…もし、渡狸がボクの前から消えたら…？
「どーもこーも、探し出すに決まってるでしょ。例え渡狸がどこに行こうとも、…必ず見つけ出してみせる。」
「………っ…//」
「あれー、渡狸顔真っ赤だよ☆」
「だっ、誰のせいだと…っ！！」
「ボクのせいかな☆…でもまぁ、ボクは渡狸を離す気も離れる気もないからね☆」
「お、れも…、残夏から離れる気無いし残夏を離す気も無いから、なっ！」
「ん、知ってる」
そう言って愛しい恋人のおでこにキスを落とした。
((ボクの前から消えるなんて許さない))
nextあとがき→