陽炎

□ちょっとしたお遊び
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最初カノシンくさいのでリバ苦手な人は注意!!





「ねぇ、シンタロー君、ヌいてあげようか?」

1人寂しく息子を慰めていた俺の部屋にカノが急に入ってきて、開口一番に発した言葉がこれだった。

部屋に入る時はノックしろよ、つーかなんでこのタイミングで言ってくるんだよ、ていうかまず男にヌかれたくないよ。

言いたいことは沢山あったが、どれも言葉にならず咄嗟に俺がした行動はふとんに潜り込むことだった。

クソッ、今日はエネはモモと出掛けてるし、絶好の自慰日和だと思ったのに…!!

「なっ、なっ、なんっ…!!」
布団に潜り込んだまま顔だけ出し、なんでここに来てんだよ、と言おうとしたのに混乱して上手く舌が回らなかった。

「まーまーいいじゃん、そんな怖がらなくたってさぁ♪ね、させてよ、お願い…」

四つん這いになり、ベッドの上にいる俺を上目遣いで見つめるカノに一瞬気を取られてしまった。不覚、ドキッともしてしまった。

そして、その一瞬をカノは見逃さなかった。

カノは素早く起き上がり、ベッドの上で布団に包まる俺を押し倒した。

「あ、ちょっやめ…!!」
「やめないよ?」

そう言ってふふっと笑うカノの笑顔はいつも通りなはずなのに、えもいえぬ恐怖が湧き上がった。


◇◆◇◆


「ひ、うぁっ」

ぐちぐちといやらしい音と男にヌかれているという事実に俺はそれだけで羞恥で死んでしまいそうだった。

「あは、シンタロー君可愛い…」
「うるっ、せ…っ、あぁあっ!!」

裏筋をなぞられたり、尿道をぐりぐりと指で刺激されていくうちに、徐々に射精感が高まっていく。
いやだ、イきたくないと心では思っていても体は正直で、かつ人にしてもらったことがなかったため、俺はあっさり果ててしまった。

「はっ、はぁっ、…っ」
「ははっ、シンタロー君てばイってる顔可愛かったよ?」
「うる、せぇ…っ」

悔しいが、カノは手淫が上手かった。どこで上手くなったかとかは自分が気持ちよかったことを認めるようなものなので聞かないが。

「…おい、カノ…」
「うん?何?」

俺だけされっぱなしも悔しいので、俺は仕返しとばかりにカノを押し倒した。
さっきとは逆の体形だ。

「…へ?しんたろ、くん…?」

嘘でしょ?とでも言うような顔をしているカノ。

「俺だけ恥ずかしい思いさせられるのはフェアじゃねーよ、お前にも同じことしてやる」

そう言うと、さっきまでのニヤニヤした表情から一変、ゆでダコのように顔を真っ赤にさせた。

「え、な、なっ…!?」
「ふーん、そんなカオも出来んじゃねーか。その方が可愛くていいんじゃないか?」

そう言いつつ、俺はカノのパーカーを脱がしにかかった。


◇◆◇◆


「…っぅ、ぁ、んんっ…!!」

最初は抵抗していたものの、Tシャツを捲り上げ、乳首を舌で押し潰すように舐めると、高い声をあげて抵抗する力が弱くなった。

なんか勢いで押し倒してしまったけど、本能が俺を動かしてくれるため、大丈夫だ、問題ない。

執拗に乳首だけを嬲ると、カノが俺のジャージをぎゅうっと掴み、口を開いた。

「しん、たろくん…」
「何?」
「…下、も…さ、わって…?」

涙目で懇願してくるカノに何故かすごく興奮した、が、俺はホモじゃない。…多分

忘れかけていたがさっきのお返しなので、

「嫌だ」

断っておく。

「…っえ…!?嘘っ、やだ…‼」

涙をぼろぼろ流してお願いお願い言ってくるカノにムラッときた。もういい、もう俺ホモでいいわ。

そのお願いを完全無視して乳首だけを弄り続けると、カノが一層甲高い声を上げ、果てたようで肩でぜぇはぁと息をしていた。

「何、乳首でイったのかよ?とんだ淫乱じゃねーか、なぁカノ?」

わざと責めるような口調で問いかけると、カノはぼろぼろ涙を流しながらもシンタロー君のせいでしょ、とでも言わんばかりに睨みつけてきた。

「っは…しんたろ、くんの、ばか…!!」
「はいはい」

口では軽くあしらっていたが、俺の息子はすっかり元気になりまたスタンダップしていた。
それに気づいたカノはまたいつものニヤついた表情に戻った。

そして起き上がると、そっと俺のに両手で触れ、そのまま口に含んだ。

「……ッ⁉」

童貞なので言わずもがなフェラもされたことがなかったわけで、びっくりしたのと興奮したのとでさらに硬くなったのがわかった。

「んっ、ふぅ…しんたろくんの、おっきぃ…」

AV女優みてーなこと言うな興奮すんだろ、と睨みつけるが全く効果はなかった。
カノは俺のを優しく舐め上げたり、亀頭に軽くキスしたりしていた。さっきも思ったがこいつは何故こんなに慣れているんだろうか…

カノが俺のを再び口に含むと、かなり限界に来ていた俺は、カノに向けて言った。

「待っ…カノ、出る、から、口はなせ、っ」
「ん…っいいよ、出して…?」

カノにそう言われ、涙目補正のかかった上目遣いをされてしまうと、耐えきれずに俺は果てた。

カノは俺の精液を手に落としながら、
「あは、シンタロー君ってばまたイったの?…もっと、気持ち良くしてあげよっか?」

そう言ってクスクス笑っているカノは口頭では余裕ぶっているが、至極興奮しているようだった。

「ちょっと、待ってて?」

カノはいつもの欺いたような笑みではなく柔らかい笑みをこちらに向けると、自分のズボンとパンツを脱いだ。そして、さっき手に落としていた俺の精液をもう片方の人差し指に塗りたくると、ふふっとこちらに向けて笑って自身の後孔へと入れた。

自分でも息を飲んだのがわかった。
これが男同士でするときの前戯なんだと薄々気付いていたが、それよりも今はカノの姿が扇情的で俺は興奮していた。

「はっ…ん、ぁっ…」

ぐちゅぐちゅと艶かしい音が大きくなっていくにつれ、カノの息も上がっていった。
ときどきこちらに目配せして、俺と目が合うとにこっと微笑むカノは、果てる際にもこちらを向いた。
欲を含んだ目で見つめられ、俺の我慢は限界に達そうとしていた。

「っ、…はぁ、シンタローくん、いいよ…?」

カノは膝立ちの姿勢から四つん這いの姿勢になり、俺の方に女みたいな華奢な尻をこちらに向けて、さっき弄っていた後孔を指で広げた。
先程果てた余韻なのかヒクついているそこを見せつけられて、我慢限界だった俺はカノに覆いかぶさるような体勢になり、そっとカノの中に入れていった。

「っ…しんたろ、くん…はや、くっ…!」
「…!あぁ、」

既に半分ほど入っていた俺自身は、カノに言われるがまま突き上げた。

「ひぁぁっ⁉、っちょ、急すぎっ…!!や、ぁぁっ」
「っは、うっせ…はやく、って言ったのはカノ、だろ」
「そう、だけど…っ、ぁ、ぁぁあっ、やだ、そこ…っ、だ、めっ…!!」

ゆるゆると動かしていたら急にカノがびくっと震え、より甲高い声を出したので、そこを思い切り突いてみたところ、

「‼っぁ、や、…っひぁぁあっ‼」

信じられないとでも言うようにこちらを見て、目を見開きカノは果てた。
カノが果てた際の締め付けであっさり俺も果ててしまい、初挿入の次にすぐ中出しというハイスピード体験をすることになった。

「っ、はぁ、はぁっ…ばか、シンタローくんっ…はや、すぎでしょ…」
「んな、誤解だっつの!お前が締め付けるからだろ⁉」
「なっ、バカじゃないのっ、…っあー…っ、まっ…て、そこ、やだ…っ、動かないで…っ」

軽く口論が始まりそうになっていたところで、カノは顔を歪めまたぴくんと跳ねた。
いつもはニヤニヤと笑っているカノが俺によって快楽に溺れている。そう考えるととても興奮した。

「やだね、お前の言うことなんて聞いてやんねぇ」
「はっ⁉や、っ…ぁぁ‼ひっ、ぅあぁっ…しんっ、たろくんっ…‼」

体勢を変え必死になって俺に抱きつくカノがとても可愛くて、つい意地悪をしたくなってしまう俺は間違ってないと思う。

「…っ、カノ、好きだ」
「ふぇ…?え、う、っそ…っ‼」
「嘘じゃねえっ、よ…‼」

先程果てたばかりだったというのもあり、そのまま2人同時に果てた。



◆◇◆◇


…あの後、そのまま疲れ果てて眠ってしまったカノから自身を抜き、ぎこちないながらも後始末を済ませた。
カノに布団を掛けてやり、自らも服を着ると、先程の行為が嫌でも思い出された。
羞恥で顔が赤くなる。カノが起きたらどんな顔をすればいいのかわからなかった。

「…んん、ぅ…」

起きたか、と少し身構えるが、寝言だったようでカノは寝返りをうった。自然と顔が近くなる。

少しでも動けば触れてしまいそうな距離に便乗してカノにキスをする。
そのまま首筋にきつく吸い付くと、赤い痕が残った。

カノは起きたらどんな顔をするだろうか?

そっとカノのふわふわの髪の毛を撫で、俺も眠りに落ちた。

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