□SS/過去拍手
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(赤石剛次)



「赤石先輩、炊き出し完了しましたー! 次は何を……」

「江戸川の班で負傷者が数人出た。さっさと回収してこい」

「はい!」


* * * * *



「赤石先輩、負傷者の回収及び救護一段落つきました!」

「手が空いたならさっきからコソコソ嗅ぎまわってるネズミをとっ捕まえろ」

「ネズミ……? あ、り、了解です!」


* * * * *



「赤石先輩、敵組織の密偵を発見、捕獲しました……!」

「そこに置いておけ。情報は俺が吐かせる。
それと、別動隊がヘマやらかして捕虜にされた。捨て置くのも面倒だ、連れ帰ってこい」

「はっ……はい……」


* * * * *



「……あ、赤石先輩、捕虜になっていた塾生、全員無事に救出しましたっ……」

「遅え。何時間かけていやがるんだ愚図が。
――吐かせた情報によると此処から西におよそ2キロ離れた地点に分隊が潜んでいるらしい。人数は15人だ。お前が行って殲滅してこい」

「そ、そんな……!? 私、もう無理でっ……ひっ!?」

「無理――などと軟弱な台詞を吐くような奴は男塾にはいらん。
ここで俺に斬り捨てられるか死に物狂いで潰してくるか、どっちを選ぶ?」

「ひぃっ……い、いって、きます……」


* * * * *



「……あ……赤石……先輩、分隊、無力化して、きました……」

「みょうじ」

「も、もう……ほんとうに、む……いっいいえ何でもないです私まだ頑張れま」

「ご苦労だったな」

「ほんと大丈夫です全然疲れてなんかな…………えっ?」

「しばらく下がって休んでいろ。――よくやった」

「……っ……!!
はっ……はい!お褒めにあずかり光栄です、赤石先輩……!」

「ただし号令がかかったらすぐさま本隊へ向けて進軍する。わかっているな、みょうじ」

「はい! このみょうじなまえ、どこまでも赤石先輩についていきます!」





「…………ごっついのう、みょうじは」

「ちょろいの間違いじゃないですか江戸川さん」



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