□SS/過去拍手
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(剣桃太郎)


「桃の対戦相手って、なんだか鬼が多いよね」

「……桃太郎だけに、とでも続けるつもりか?」

「名は体を表すっていうでしょ? 鬼の二号生筆頭の赤石先輩や、邪鬼先輩との因縁はそこから来てるのかもよ」

「あの先輩方と比べりゃ、本物の鬼とタイマン張る方がまだ楽だろうがな」

「うーん否定はできない……。
――あ、あとはほら。鬼の正体は異人さんだったって説があるから、Jにも鬼要素がなくはないし」

「お前、無理やりこじつけようとしていないか?」

「伊達だって……ふふふ。
初対面の時には立派な角が生えてたじゃない。ふふふ」

「…………。それなら今も生えてるぜ」

「え?」

「いや『今生えた』の方が適切か」

「え?え?」

「お前のその兜を見るのは久しぶりだな。伊達」

「だっ……伊達君どうしたの、そんな懐かしい兜かぶっちゃって?というかいつから後ろにいたの?
や、やめて待って持ち上げないで、許して総長殿っ――――――うぐあぁあああ!」

「卍天牛固め……相変わらず恐ろしい技よ……」



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