100000打企画
□金より銀より女神様
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『金の斧 銀の斧』より
「──あなたが落としたのは、この金の斧ですか?
それともこっちの、銀の斧ですか?」
「いや、どっちも違います」
「では、この普通の──」
「──恋です」
「……はっ?」
「俺が落としたのは……いえ、落ちたのは恋です、女神さま」
「……あ、あの、仰っている意味がよく」
「あなたの噂を聞いて、俺、ここまで来たんです。
人の訪れることも少ない森の奥、暗い湖の中にずっと身をおいて、落とした物を拾ってくれる女神様……。
なかなかできることじゃありません!」
「えぇ、い……いやでも、これはただのお仕事で「その献身的な姿に、俺、惚れました!」
「あなたちょっと落ち着い「良かったら……俺と、付き合ってください!」
「………………………」
────何なの、これ。
金より銀より女神様
(とりあえず名を名乗りたまえ、話はそれからだ)
名前変換機能無くてごめんなさい。
一生懸命な天然さん好きです。